レトロ印刷のこと

ズレ・カスれ色ムラも楽しむ、それがレトロ印刷。

レトロ印刷とは、孔版印刷を利用した、一種のスクリーン印刷です。従来のフルカラー印刷とは根本的に考え方も違い、入稿データの作り方や印刷の原理も、シルクスクリーンや版画に近い作り方です。

そのため、ランダムに版ズレやインクの色ムラ、カスれが起こりますが、印刷の風合いがとても昔っぽくなり、雰囲気のあるモノに仕上げてくれます。

それはまるで現代の版画!

紙にもこだわり、インクに良く合う紙を揃えております。インクのと紙の組み合わせで様々な表現が可能ですので、ぜひレトロ印刷で遊んでください!

Case 1: レトロ印刷の特徴

ランダムに起こる版ズレ

レトロ印刷の大きな特徴として「版ズレ」があります。1色ごとに色を重ねていくため、ランダムに版ズレが起こります。

ズレが大きいモノ、意外にズレが少ないモノ、時にはぴったり合ったり…。 気まぐれな印刷ですが、一枚一枚違う風合いに仕上ります。

混色するインク

レトロ印刷インクは半水性(エマルジョン)のため、色を重ねたときに混色します。PhotoshopやIllustratorなどで色を乗算したような感覚で、濃度設定やインクの組み合わせで、写真なんかもちょっとカラーっぽく仕上げたりもできちゃいます。

カスれるインク

レトロ印刷のインクはカスれやすく、手描き感が出ます。木炭画やパステル、鉛筆のカスれ具合を表現しやすく、木炭画などの絵をスキャンしてレトロ印刷で刷っても同じような仕上がりになります。

手に付いちゃうインク!

こんなに付くの!? 付いちゃうんです…。

レトロ印刷のインクは半水性(エマルジョン)のインクのため、完全に色定着しません。そのため、触れるとインクが手についたり他のものに色が移ってしまいます。ベタ面が多いほどインクがたくさんのるため、色落ちしやすい仕上りとなります。

Case 2: 印刷の原理

レトロ印刷は孔版印刷、オフセット印刷ではありません。

レトロ印刷とは、自動孔版印刷機(リソグラフ)を使った簡易印刷です。

雑誌やポスターなど、よく目にするフルカラーの印刷物(オフセット印刷)とレトロ印刷とは大きく異なります。水と油が反発することを利用して印刷を行っているオフセット印刷に対し孔版印刷とは、スクリーン状の版に細かい穴を開け、そこからインクを紙に押し出す印刷技法です。

新聞折込のチラシや、学校でのプリントなどに使われていて、一度は触られたことがあるのではないでしょうか?他にもガリ版と呼ばれる「謄写版印刷」や、Tシャツなどの印刷に使われている「シルクスクリーン」やプリントゴッコなども同じ印刷技法です。そのため、一枚と同じ仕上りのものはできません。

孔版印刷とはもっとも簡易的な印刷のひとつです。小さな孔の密度で濃淡を表現します。濃度の薄い部分は密度が荒くなり、網点になるので文字などは見えなくなってしまう時があります。

また、レトロ印刷とオフセット印刷との大きな違いの1つはインクにあります。

オフセット印刷では油性インクが使われていますが、レトロ印刷では半水性(エマルジョン)インクを使用しています。紙に直接インクがのったような仕上がりになるのも孔版印刷ならではのおもしろいところです。レトロ印刷オリジナルインクや、オフセット印刷では特色扱いになる蛍光色もレトロ印刷では通常インクと同じ扱いですのでぜひいろんな表現で遊んでみてください。