針跡ってなに?

JAMに入稿したら、スタッフから「針跡が出るかもしれません!」という電話がかかってきたという方、沢山いらっしゃるのではないでしょうか?「インクを針がひっかいたような跡が、ベタ面についてしまうんです」そう言われても、いまいちよくわからない・・・ですよね!
下の図をご覧ください。(我ながら悲惨なgifですがこれが限界です……)

ロールケーキのようなものがインクドラム、水色は刷ったインクだと思ってください。インクってやっぱりネバネバしてますから、用紙が版にくっついちゃうんですね。それを、機械内の針(細いピックのようなもの)ではがしながら排紙していきます。(オレンジの三角形 )
刷ったばかりのインクの上を、とがったものが走るわけです。論より証拠!これを見てください!

マルのところにシャッと走った線が見えるでしょうか?これが「針跡」です。

「針」はA3・B4ともに紙の長辺中央を通ります。この部分に高濃度のベタ面があると、面積の大小に関わらずついてしまうことがあるんです。軽減するすべはただひとつ・・・「濃度を下げる」こと!物理的にインクの量が減れば、ドラムから紙がはがれやすくなり、針がひっかくインクも少しで済みますね。
レトロ印刷では、「濃度を下げる」ことで回避できるリスクがたくさんあるので、データを作成するときに、ちょっと思い出してみてくださいね(^_^)

レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版印刷機)での印刷を専門とする印刷所です。『印刷のタネ』ではレトロ印刷の入稿のコツや使い方を、『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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