9月12日(木)からはじまりましたmocoによる個展「森とどうぶつてん」。
繊細なボールペン画から色彩豊かなかわいいペイント作品まで、どうぶつたちの楽しい生活を描いた作品が並びます。そんなmocoさんにお話をお伺いしました。

-自己紹介の普段の活動を教えてください。

moco*designという屋号で関西を中心にフリーでグラフィックデザインとイラストレーターとして仕事をしているmoco(もこ)です。
普段は広告やパッケージのデザイン、ディレクション、イラストを使った商品企画、ワークショップやイベントの企画・運営、装飾、講師など経験が多いので色々相談されることが多く、頼まれて面白そうだったらなんでも受けています(笑)

-今回の展示のテーマやコンセプトはありますか?

「森とどうぶつてん」というタイトルを先に決めたのですが、もともと自然や木を描くことと、動物を描くことが好きだったので森と動物を描くことをテーマにしました。コンセプトはそれぞれ好きにイメージして、楽しみながら見てもらえる展示です。

-どうぶつをモチーフに選んだ理由を教えてください。

単純に動物が面白くて好きで、描くのも楽しいからです。

-中には架空のどうぶつもいますが、どのようにして発想されるのでしょうか。

ボールペン画に出てくる生き物はほぼ架空の生き物なのですが、実際にいる動物から色々イメージして生み出しています。いつも絵に出てくるBISHI(ビシ)という生物は、カンガルーと毛布がモチーフになっています。絵は黒のボールペンで描いているのですが、頭の中では色も付いていて、カラフルで、動きまで決まっています。

-パンダがお好きということで、作品もパンダを描かれたものがありますが、パンダの魅力はどういったところでしょうか。

とにかく、もこもこふわふわで可愛くて、とくに生後3ヶ月から1歳くらいのパンダが最高に可愛いです。道具を上手に使って遊ぶところや、意外と鋭い目をしているところも魅力です。個人的に「パンダの尻尾は白い」ということを周知させる活動をしています。日本の動物園でパンダが産まれるたびにすぐに見に行ってしまうほど好きです。

-作品をつくるようになったきっかけを教えてください。

4歳のときに、画家になる!と勝手に思って、それ以来絵を描いているのですが、18歳までは油絵を描いていました。今の作品を作るようになったきっかけは19歳くらいの時に、同級生とキャンプに行った時にのんびりする時間があってスケッチブックとボールペンが手元にあったので、ふとその時のキャンプ場の景色と、架空の生き物とを一緒に描いたことがきかけです。ボールペンで丸や線をたくさん描く感覚が楽しくて止まらなくなります。

-作品を作るうえでこだわりや意識している点はありますか?

ボールペン画の方は丸や丸いラインを綺麗に描くことと、よーく見ると発見できるものがあったり、見る人がそれぞれ自分のイメージを膨らませることができるような作品になるように心がけています。また、BISHIが必ず登場します。

アクリル画の方は画法や細かいことは気にせず、それはもう自由に描きたいものを好きに描くようにしています。ただベースの色だけは結構こだわって塗っています。

-最後に今後の活動予定や目標はありますか?

もともと絵本が大好きで、今も自宅に絵本がたくさんあるのですが、ゆくゆくは「絵本を出したい」という目標と、動物が好きなので動物に関わるデザインやグッズを作れたらなと思っています。

直近の活動予定は10月にカラーパーティー(今年はブルー)という色がテーマのイベントに出展し、11月にまたレトロ印刷さんで同じシェアオフィスに入居しているクリエイターの女子5人で展示をさせていただく予定です。