10月10日(木)より高橋ポルチーナさんによるドローイング展「メデルとジャレル」が始まっております。
ギャラリースペースを見ると早速メデルとジャレルがお出迎えをしてくれます。
ふたりの日常をのぞき見できる今回の展示、ぜひインタビューとあわせてお楽しみください。

-自己紹介と普段の活動を教えてください。

普段は、印刷会社でどこかで売られているであろうパッケージのデザイナーをしながらイラストレーターをしています。フルタイムで会社員をしながら育児しつつイラストレーターなので朝4時〜7時が主な私の制作タイムです。余談ですが、この個展の準備といくつかの仕事の納期と子どもの運動会や発熱なんかがいっぺんにやって来て、死にそうになってました(笑)

-今回の展示のテーマやコンセプトを教えてください。

日常を愛でて戯れ合うがテーマなんですが、愛でる=メデル 戯れる=ジャレルという架空のキャラクターに見立てて、二人が街で出会って愛でて戯れ合ったものを描いてみようと思いました。

-展示タイトルにもなっている“メデル”と“ジャレル”のキャラクターについて詳しく教えてください。

メデルは三つ編みの女性です。普段は図書館に勤めています。物静かですが、密かに日本のサブカルチャーに興味を持っています。ツッコミ担当でもあります。

ジャレルも好奇心旺盛で、ものを観察したり、分析したりするのが大好きです。キャプションのことばは、ジャレルのつぶやきです。ジョークも大好きで、ボケ担当。職業はITエンジニア。

-イラストを描くモチーフや風景はどのようにして決められるのですか。

気持ちが入ったものを描きたいので自分の気持ちが動いたものを描くようにしています。あーこれ、やっぱり良かったなあとしみじみ噛みしめながら描いています。

-高橋さんは今回の展示のテイストとは別に「あたい0才」シリーズをレトロ印刷で刷られていますが、こちらのZINEはどういったZINEですか?

3年前に出産して、育児の傍らに子どもの育児記録のつもりで書き留めた育児あるあるです。一応小学校に上がるまでは作ろうかなと思っています。自己満足ではありますが、子供が大きくなった時このzineを見せられたら子供がちょっと嬉しいかもと思っています。笑

レトロ印刷で印刷しようと思ったのはなぜですか?

月並みな言い方ですが、紙が素朴で可愛いし、色味も駄菓子みたいで楽しいので、自分の作りたいものにぴったりだと思ったからです。色移りしちゃうのもなんだか憎めないし。それが自分の意のままにならない育児に似てるなと思って。こじつけかもしれませんが (笑)

-今後の予定や目標を教えてください。

本の装丁をやりたいです。あと、商業施設のビジュアルなんかも。街中で自分の作品を眺めてうっとりしたいです。(笑)
これからは仕事で描いたものがぽろぽろ出回ったり東京で展示に参加したりする予定です。個展もまだ未定ですが自分の絵の実験ができる場なので今後もやります。

展示の予定 実践装画塾修了展 2020年 3/17~3/22  東京 青山 gallery DAZZLE ほか