いろんなものに刷ってみた

いろんな素材に刷ってみたい!ということで、SURIMACCA+のお店のみなさんと実験してみました!今回チャレンジするのはこちらの素材たち。

木箱/帽子/野球ボール

基本的にはあまりおすすめできないものばかりですが、今回はムリヤリ!刷ってみようと思います。専用の刷り台も使わずに、はたしてどこまでうまく刷れるでしょうか?イラストはスリマッカくんに登場してもらいました。

実験スタート

チームにわかれて実験開始です。それぞれ良い方法は見つかるのか!実験中のようすをダイジェストでご覧ください。木箱から!

版と木箱の間に厚紙を置いて高さを出してみたり、版をマステでがっちり固定したり、みなさんの工夫が光ります。

そして帽子!

帽子の中にコップなどカーブのあるものを入れて刷ってみたり、はたまた机の角を利用したり!ついには帽子をかぶった状態でトライするチームまで現れました!!すごい。どうしても曲面にプリントしようとすると、ムラになったり絵柄が欠けてしまいがち。

そして最後に野球ボール

スリマッカを机に置いてボールだけを動かす作戦だったり、反対にボールをぴったりサイズの容器に固定してスタンプのようにしてみたり。難易度かなり高いです!

コツをご紹介

いろいろな方法をあらゆる道具で試してみましたが、いちばん綺麗に刷れた方法をここでご紹介!まずは木箱から。

木箱の大きさに合わせて版をチョキチョキ✂そして一辺だけをマスキングテープで固定します。あとはスキージで刷る!

おお!!!!網点もそこまで潰れずに綺麗にできました。コツとしては、

①版を固定するマステは一辺のみ
②スキージは立たせぎみにということがポイントになりそうです。

版の四辺すべてにマステを張ると、刷る際に版がたるんでしまい上手く刷れません。そして木に刷る際はスキージを立たせぎみで刷った方がにじみにくくなると思います!

続いて帽子!

刷る面を平らにするために、帽子の中に大きめのブロックを入れました。フレームの両辺も同じ高さのブロックで支えて刷ります。

刷る~~~

はい!赤いインク柄は失敗例です。見づらくてすみません。青い柄は綺麗!

絵柄も欠けることなく刷れました。コツとしては、

①刷る面をできる限り平らに!!!
②スリマッカのフレームも平行に同じ高さで安定させる

帽子の材質にもよりますが、カーブに負けず刷る部分を平らにすることが大切だと感じました。そしてフレームが安定していないと、刷る面が平らでも力が均等に入らずにムラができたりする可能性があります。

そして最後は野球ボール!

前後左右に転がるのが難点…。ということで、転がる方向を決めてあげます。木の板をレールのように固定して、、

ボールと一緒に版を転がすように刷ります。版は先にスキージでインクをつめておきました。

真上から見るとこんな感じ。

できました~!コツはこのふたつ

①ボールが転がる方向をつくってあげる
②スキージでインクを先に版に詰めておく

あとはフレームを両手で持ちながら転がすので、加減が難しいです。
これは修業が必要だ。。。

まとめ

やっぱり難しい!けどオモシロイ!基本的にはあまりおすすめできない素材たちですが、いろいろな方法を考えながらチャレンジするのも楽しいです!

そして今回ご紹介したコツも、絵柄によっては違う方法が良いこともあると思うので、あくまでも参考としてご覧くださいね。今回はチームに分かれて綺麗に刷れたチームが勝ち!とゲームのように実験しました。盛り上がること間違いなしです~!

やってみたい!と思う素材があればぜひチャレンジしてみてくださいね。

SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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