8月6日から8月11日までギャラリースペースで開催中の池田ハルさんによるPop-Up Shop「NEW CINEMA COFFEE」Flowers。

リソグラフやシルクスクリーンを用いて作られた色鮮やかな作品が並びます。作品への思いをお伺いしました。

-自己紹介と普段の活動を教えてください

漫画家・アーティスト・イラストレーターの池田ハルです。漫画雑誌アックスで「NEW CINEMA COFFEE」を連載中です。美容室のイラストやデザイン、スニーカーのテキスタイルデザインなども手掛けています。

-「NEW CINEMA COFFEE」とは何ですか?今回の展示のタイトルの由来やコンセプトをお教え願います。

「NEW CINEMA COFFEE」は連載中の漫画のタイトルです。”Flowers” は自粛中の3月〜6月にかけて描いていた花の絵を集めたものです。

-今回の制作で意識されたことはありますか? 

レトロ印刷さんのリソグラフが好きで、DM等ここ10年くらいお願いしているのですが、中でも蛍光色の発色が好きです。今回はその発色の鮮やかさを生かしたzineを作りたいと思いました。

-ZINE「Flowers」に登場する女の子「Fayとマリコ」についてお聞かせください。

「Fayとマリコ」は「NEW CINEMA COFFEE」の第5話に登場する女の子たちで、友だちがモデルになっています。今はこの2人のお話を考えている時が楽しくて、気に入っているキャラクターです。

-いつごろから、どのようなきっかけで活動を始められたのでしょうか?

子どもの頃から絵を描くことが好きで、そのままずっと描いています。

-絵を描く際、画材や道具は何を使用されることが多いですか?

漫画は鉛筆と仕上げはフォトショップです。それから、水彩やアクリル絵具、個展用にシルクスクリーンプリントも制作しています。

-JAMとの出会いをお聞かせください。

知人の印刷物から興味を持って、レトロ印刷さんを教えてもらったのだと思います。

-シルクスクリーンやリソグラフなどの好きなところや魅力を教えてください。

印刷物をつくることで自分がメディアになることの楽しさを知りました。シルクスクリーンは刷ることが好き、リソグラフは一般的なコピーにはない味わいでしょうか。

-最後に今後の予定や目標もぜひお聞かせください。

連載中の漫画「NEW CINEMA COFFEE」を最終話まで描き上げることです。それから、次の漫画のストーリィをまとめることです。


池田ハル

池田 ハル/ Hal Ikeda – 漫画家・アーティスト・イラストレーター
福岡生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、’96年よりフリーランス。
主にイラストレーションと漫画、版画の制作を行う他、国内外のエキシビジョンに参加、作品を提供する。広告、装画、ファッションブランドとのコラボレーションなど「女の子」の企画を中心に活動中。2017年「裸のアヌーシュカ」を上梓。パールブックショップ&ギャラリーにて単行本刊行記念・個展を開催。ルヴァンのカフェ・ルシァレ、ブックギャラリー・ポポタム、タコシェにて巡回展を開催。2019年新刊漫画「ニューシネマ珈琲」をZINEとシルクスクリーンで発表、コミティアに出品、個展を開催、アックスにて連載中。2020 第47回フランス・アングレーム国際漫画祭 オルタナティブ部門に「ニューシネマ珈琲」がノミネート

子どもたちとのワークショップを定期的に行う。双子座 AB型。東京都在住。ハンドメイド好きな一児の母親でもある。

2003 第5回アックスマンガ新人賞 個人賞受賞
2007 第11回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 審査委員会推薦作品
2017 漫画「裸のアヌーシュカ」青林工藝舎刊
2019 漫画「ニューシネマ珈琲」アックスにて連載中
2020 第47回フランス・アングレーム国際漫画祭 オルタナティブ部門に「ニューシネマ珈琲」がノミネート