8月13日から8月18日までギャラリースペースで開催された、きのこ社/本上百貨店さんによる合同写真展『マガイモノと最後のお願い vol.2』。
昨年に続き第2弾となった展覧会について、作家のおふたりにお話を伺いました。

-自己紹介と普段の活動を教えてください。

(本上百貨店)自分大好きな本上功大の個人ユニット名が本上百貨店といいます。T.M.REVOLUTIONみたいな感じです。エンタメ大好きなので、舞台の戯曲や演出をしていたいのですが、今は写真で何かできないか模索中です。

(きのこ社)レトロな文具や雑貨を作成しております。写真と空想をデザインのメイン素材として使用しています。

-本展は昨年につづき第2弾とのことですが、今回の制作で意識されたことや、前回と比べてなにか変化はありましたか?

(本上百貨店)一年後にもう一度!と思っていたので、同じモデルさんで一年を感じられる写真を、、、とおもっていたのですが、二月以降はまともに外ロケが出来なかったので、季節はずれの冬の海辺の写真を選びました。

(きのこ社)毎回撮影した写真をしようして何か展示が出来ないかというところから考え始めます。昨年はシンプルに、ライフワークで撮り貯めた日常のシュールを皆様にご覧頂きましたが、今年は少し面白い展示方法はないかなと思い、「想像みくじ」に行き着きました。

-本上百貨店さんのポートレートはモデルさんの自然体でやわらかな表情に引き込まれました。撮影の際、工夫されていることなどはございますか?

(本上百貨店)たぶんカメラマンでは少数派なのですが、撮った写真をその場でモデルさんに見せることはしません。客観的な視点をモデルさんに与えると、意識しすぎてしまうからです。ただ写真を見せないとモデルさんによっては不安になるので、「全部任せて!!」と信頼してもらうように、延々お喋りしてます(笑)

-きのこ社さんの「想像おみくじ」は、言葉と写真を合わせた参加型の新しい試みで興味深く拝見しました。どのように発想されたのでしょうか?  

(きのこ社)一度、珍しいおみくじを作りたいと思ったのがきっかけです。「大凶」を引いた時、ある人はマイナスイメージ、ある人は今が大凶でこれから上り調子というプラスイメージと、引手側の想像によりおみくじが完結するところが面白いなと思いました。そこから、お助けアイテムを写真で表現し、お告げとお助けを使って自分自身で吉凶を占ってもらう形式にいたしました。大喜利っぽく遊ぶ方法も実はあります(笑)

-きのこ社さんは紙ものや本なども制作されていますが、レトロな物の魅力を教えてください。

(きのこ社)レトロな物って、人の記憶に残ってずっと語り継がれているのがホント凄いなと。懐メロって自分がリアルタイムで聴いていない曲でも口ずさめたり、手書きでデザインされていた広告用のポスターも、今見てもお洒落でシュッとしています。そう言う力に惹かれます。

-今後の予定や目標もぜひお聞かせください。

(きのこ社)今年中に文具の新作シリーズ出す予定ですので、詳細はwebなどでご確認ください。


きのこ社

猫の誠太社長と人間のマツバラ社員のふたりで営業しているちょっと不思議な会社きのこ社誠太社長の指示のもと様々なものをカメラで採取するのがお仕事です
WEB

本上百貨店

本上百貨店=本上功大が主宰する演劇ユニット。2004年2月、デビューファクトリーにてオムニバス作品を上演し、旗揚げ。本上功大が脚本・演出を行う会話劇を中心とした長編作品と、外部作家の脚本を上演する短編集と上演を行う。2011年12月に上演した本上百貨店vol.3『キラキラ』にてウイングカップ2011 優秀賞受賞。2012年以降は演劇活動休止。現在はhdspgs.workにて、本上功大が撮影したポートレート写真を発信中。
WEB