皆さん、JAMで販売している「もこもこインク」を使ったことはありますでしょうか?加熱式発泡インクということで、刷ったあとアイロンで熱を加えると白く膨らむものです。質感も可愛く、刷るのがそんなに難しくはないのですが、

黒やネイビーなど濃い色の生地に印刷したときの発色の弱さが気になる・・・!

と、いうことで今回はもこもこインクの白さを綺麗に出す実験をしてみました◎もこもこインクにKOTTERIホワイトを併用したら綺麗に白く膨らむのでは・・・?

早速色んなパターンで印刷していきましょう。

今回は黒のパーカーに印刷していきます。Tシャツ生地などと違い目が粗いため、インクの吸収具合からもより発色が弱くなる印象があります。(※刷り加減やインクの落とす量など個人差あり)

①もこもこインクだけ

発色は薄め。生地の段差でインクの乗りに差が生まれ、膨らみがまばらな感じ。

また生地の目が粗いため、裏地の目を潜り抜けて膨らんでしまっていますね。

 

②KOTTERIホワイトだけ

上手く刷れたけど、今回はもこもこしてないと意味がないんだ・・・!では早速この2つを使って試行錯誤していきます。

③もこもこインクとKOTTERIホワイトを4:1の分量で混ぜたもので印刷

しっかり混ぜないと発色具合にも膨らみ具合にもムラが出てしまうので注意。良い子のみんなはインクを掬うヘラをそれぞれ使い分けようね!

いざ、印刷。

写真では伝わりにくいですが、発色は薄め。膨らみはそこそこ。

④もこもこインクとKOTTERIホワイトを1:1の分量で混ぜたもので印刷

さっき混ぜたインクにKOTTERIホワイトを足し分量を1:1にします。しっかり混ぜ混ぜして印刷!

発色は良くなりましたね。ただ予想はしてたものの、膨らみが足りない・・・次はインクを混ぜずに重ね刷りしてみましょう。

⑤もこもこインクで印刷→軽くドライヤーで乾燥→KOTTERIホワイト重ね刷り→アイロン

もこもこを刷ったあと、ドライヤーを近づけ過ぎると膨らでしまい、ホワイトが刷りにくくなるので離して軽めに。

上からホワイト。頑張って重ね刷り。ズレたら困るデザインは避けましょう・・・

そしてアイロン。

膨らませる前段階のもこもこが半透明なため、目視での重ね刷りが難しいですね。。

写真では伝わりにくいですが、触った感じはもこもこというよりツヤツヤしています。

ちなみに裏地面はこんな感じ。

⑥もこもこ→アイロン→ホワイト

じゃあ今度はリスクを冒して膨らませてからホワイトを重ねてみましょう。

ですよね~~~!接地面が平らでないため、ホワイトインクが変な落ち方に。これはおすすめできません。。

⑦ホワイト→もこもこ→アイロン

刷る順番を変えてみましょう。

白~~~~~っ!!!

そしてもっこもこ~~~!!!

発色も膨らみも想像以上の仕上りでした。

写真は裏地面。もこもこを先に刷った裏面と比べるとホワイトがガードしてくれているのがわかりますね。

そして生地にもこもこインクが吸収されていない分、表面が過剰に発泡したといった感じでしょうか。

まとめ

落とすインクの量やアイロンをあてる時間を何度か何パターンか実験して本番に臨むのが良さそうですね。

また今回はボックスに抜き文字だったので重ね刷りが少し難しかったですが、多少ズレても困らないデザインにしたり、重ね刷りの方法を工夫すれば、発色と膨らみに関してはハッキリとした仕上りとなりました。

いかがでしたでしょうか。

スウェットやパーカーに限らず、目が粗く膨らみや発色に不安があるものに印刷する際は今回の記事を参考にしてみてください◎

今回実験で使ったもの

もこもこインク
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SURIMACCAインク KOTTERI(ホワイト)
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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