8月5日から8月17日まで開催中の『Summer vacation 』二人展。夏休みをテーマにした本展では、おかもとなつはさん と おくだくるみさん おふたりの作品とオリジナルグッズをご覧いただけます。制作や今回出展している作品について、おかもとなつはさんにお話を伺いました。
－自己紹介と普段の活動を教えてください。
はじめまして、おかもとなつはです。私は、学生時代は木版画、今は主にコラージュの技法で制作しています。コラージュはフランス語で「糊付け」を意味します。アクリルガッシュで色紙を作り、動物の形に切ったり、貼ったりしています。コラージュした動物は、作品を身近に感じてもらえるように雑貨などグッズにし販売もしています。
－今回の展示のタイトルの由来やコンセプトをお教え願います。
Summer vacation展、そのまま夏休みがテーマです。去年の学生最後の夏休みにやりたかったこと、今年の夏やりたいことを作品の中で自由にしよう！というコンセプトのもと作品を制作しました。コロナの関係で会いたい時に家族や友人と会えなかったり、旅行に行けなかったりと、今は出来ないことも多いですが、Summer vacation展で少しでも楽しい夏休みにして頂ければと思います。
－おふたりとも美術系の大学で版画を専攻されていたとのことですが、版画はどのような存在ですか？版画を通して出会った考え方などはありますか？
版画は間接表現でレイヤー構造が特徴です。重なりを意識するというところはコラージュにも共通するところだと思っています。
－おかもとさんは主に動物をモチーフにした作品を多く制作されていますが、動物の魅力は何ですか？
実際の色や一般的なイメージとは異なる、独自の配色にこだわり制作しています。色味が変わってくることで見えてくる形やイメージの違いに面白さを感じています。
－おふたりの合作の「山」と「海」の制作はどのように進めれたのですか？ 一緒に制作するなかでお互いに対してなにか新しい発見などはありましたか？
まず、それぞれ夏休み何がしたいか相談し、テーマを決めました。「山」はおくだ始まり、「海」はおかもと始まりで制作しています。最初のテーマ以外は打ち合わせなしで半分できたら交換し、受け取った作品をそれぞれの解釈で完成まで仕上げました。合作の制作に実際に会わずに制作したのも今回の特徴です。
－夏休み、自由に過ごせるなら何がしたいですか？
私の場合、作品を見てもらえれば、夏にしたいことが分かります。スケートボードだったりキャンプだったり…。最後の作品タイトルは「FUN」になっています。”みんなで集まれればそれだけで楽しい”という意味です。友達と会うだけで楽しいものですから。
－最後になりましたが、今後の予定や目標もぜひお聞かせください。
ゆっくり制作を続けようと思っています。今は、絵本の制作中でその絵本は早く終わらせなきゃという感じです。
おかもと なつは
主に動物をモチーフに、コラージュや木版画の技法で作品を制作しています。また、イベントなどでオリジナルグッズの販売を行っています。
おくだ くるみ
オリジナルキャラクター『わいわいねこ』のイラストを描いています。わいわいねこのにぎやかで楽しい表情や動きから、見る人に元気になってもらいたいです。主な画材はアクリルガッシュ、デジタル、水彩等。
