シルクスクリーンは孔版印刷の一種で、メッシュ状の版に孔(あな)を作り、孔の部分にだけインクを落として印刷するとてもシンプルな印刷方法です。

シルクスクリーンで印刷されたもので一番身近なものだと、Tシャツ・トートバッグ・生地などの布製品です。意外なものだと、リモコン・販売機の側面・電子基板など、ありとあらゆるものに使われています。

原理が単純だからこそ、インクや素材を変えるだけでいろんなものに印刷ができるのがシルクスクリーンのおもしろい所です。

シルクスクリーンのしくみ

どういう仕組みで印刷されるのか、簡単にご紹介します。

1.版の上にインクをのせる

JAMの版は、細かいメッシュの下にコーティングがしてある2層構造になっています。そのコーティング部分を溶かすことでメッシュだけになり、インクが通る仕組みです。版に直接インクをのせて、スキージーというヘラのようなもので刷ります。

2.スキージーを引く

均等な力とスピードでスキージーを手前に引きます。スキージーを動かすと、版が刷る物に触れます。この時の角度や力加減でインクの落ちる量が微妙に変わり仕上がりが変わってきます。
スキージーにはいろんな物があり、木がついているものやゴム部分が硬いものなど、印刷する物や使うインクによって使い分けます。
SURIMACCAスキージーは、ひとつでいろんなサイズに対応するように作られています。

3.版を上げる

孔が開いている部分にだけインクが落ちて印刷ができます。とても単純ですね。

デジタルスクリーン製版で、お手軽製版

シルクスクリーンで印刷するためには、印刷の元となる版が必要です。この版を作る工程を“製版(せいはん)”といいます。JAMでは、”デジタルスクリーン製版機”を導入し、製版を約100秒という短時間で行うことができます。

従来のシルクスクリーンの製版は、乳剤などの薬剤を使って感光のために数時間置いたりと、手間も時間もかかるものでした。デジタル製版では、プリンターのようにデータから版を出力できるので失敗が少なく、製版作業にかかる時間をショートカットできます。ということは、シルクスクリーンの工程の中でもいちばん楽しい印刷作業を、たっぷり時間をかけて楽しむことができてしまうのです。

シルクスクリーンの製版は、大阪と東京にあるJAMのワークスペースの他、当WEBSHOPでもご注文いただけます。

JAMの製版サービス
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3種類のフォントの中からお好きな書体を選んで、ご希望の文字を入力するだけ!シート状の版になった状態でお手元にお送りします。※フレームとインクは別売りです。

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【月替わり】シルクスクリーン(版+インク) 商品を見る

月替わりで3種類の絵柄を用意しています。
お好きな絵柄と、インクを選んでください。ご希望の場合、文字入れも可能です◎

シルクスクリーンキット「SURIMACCA」

SURIMACCA(スリマッカ)は、誰でも簡単にどこでもシルクスクリーンができるキットです。ブロックのようにパーツをつなぎ合わせていろんなサイズのフレームを自由に組み見立てることができます。
版はネットで注文し、原稿(データ・アナログ原稿どちらも可)を入稿すると、数日後に手元に届くので、SURIMACCAに張れば準備完了です。
使う時だけ組み立てて、使わない時は分解して片付けられるので、いろんな場所でシルクスクリーンを楽しめます。

SURIMACCAキット
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”コレを買えばOK!”のセット
「おうちでスリマッカ」シリーズ 商品一覧を見る

シルクスクリーンに必要な、フレーム・版・インク・素材が揃ったセットです。
無地素材毎に商品ページがあるので、お好きな素材を選んでご注文ください。
インクも28色から好きな色を一つ選べます。注文後は、入稿案内のメールが来ますので案内に沿ってデータ(もしくは紙原稿)をお送り下さい。
商品ページに動画もありますので、おうちでワークショップ感覚でお楽しみください。届いたらすぐにシルクスクリーンを始められます!

自分で絵を描くのは苦手だけどシルクスクリーンしてみたい!
そんな方におすすめなのは「【月替わり】シルクスクリーン体験キット」 商品を見る

こちらもフレーム・版・インク・素材のセットになっています。
「版」の部分の絵柄を3種類からお選びください。月替わりで異なる絵柄をご用意しています。インクもミニサイズでお試しにピッタリ!まずはシルクスクリーンを体験してから、次は自分のオリジナルの絵柄を考えてみるのも良いですね!

ターナー色彩×JAMの共同開発インク

はじめての方でも使いやすいシルクスクリーンインクをコンセプトに、ターナー色彩株式会社さんとインクを共同開発しました。少しずつ色を作って、現在全28色になりました。SURIMACCAインクの特徴を簡単にご紹介します。

目詰まりしにくい

水性インクは乾燥が早く、少しでも放っておくとすぐに版が目詰まりしてしまい、きれいに刷れないことが多々あります。SURIMACCAインクは、乾燥時間を極限まで遅らせて目詰まりしにくいように調整しているので、シルクスクリーンがはじめての方でも余裕を持って作業をすることができます。

熱処理がなくても定着します

従来の水性インクは、最後にアイロンでの熱処理が必要でしたが、SURIMACCAインクは乾燥さえすれば熱処理をしなくても定着します。
ただ、目詰まりしにくいように乾燥時間を遅らせているので、完全に乾くまで時間がかかります。早く乾燥・定着させたい場合はドライヤーやアイロンを当てるのがおすすめです。

ポリエステルにも対応

綿や麻などの天然繊維以外にポリエステルにも対応しています。もちろん布以外に紙にも印刷できます。※撥水加工などされていないものに限ります。

SURIMACCAインク
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