3月31日から4月12日まで開催中のKenny Painさんによる個展「Sweet Memories」。
色鮮やかなリソグラフのプリントをはじめ、シルクスクリーンでプリントされたTシャツやトレーナーなどのグッズがならびます。作家のKenny Painさんに、展示や作品についてお話をお伺いしました。

-自己紹介と普段の活動を教えてください。

会社員として働いている傍ら、SNS (主にInstagram)でイラストを発表しています。

-今回の展示のタイトルの由来やコンセプトをお聞かせください。

JAMさんといえばレトロ印刷という印象があり、リソグラフで作品を制作しようと決めました。リソグラフプリントの風合いから感じる「懐かしさ」というキーワードから連想して、「過去・記憶・経験」をコンセプトに掲げました。

展示のタイトルが「Sweet Memories」ですが、実際の思い出から作品を作られているのでしょうか?

基本的にはそうです。自分が経験して受けた感傷が主な制作の原動力になります。

また私が当事者でなくても友人・知人との会話で聞いた出来事やSNSでの告白・告発、他人同士の諍いなど精神的に波立つことを自身に置き換えてみて感じたことからイラストを制作します。

あとは好きな音楽アーティストの歌詞から着想を得る時もあります。

作品タイトルが英語なのはなぜですか?

特に強いこだわりはありませんが、国外の方にも作品のイメージが伝わればいいなと思い英語にしています。

英語が分からない方には意味を調べてもらい、そこから何となくでいいので作品のコンセプトを想像してもらえると嬉しいです。

それと使い慣れた日本語でタイトルをつけると説明的になり過ぎてしまうので、それを避けるためという意図もあります。

作品をレトロ印刷を使って制作されていますが、レトロ印刷の印象は?

用紙やインクの種類が豊富で、加工や製本など様々なオプションがありリソスタジオのような小規模ではなく工場としての機能が成り立っている印象です。

本展示では白に近い用紙を1種類だけ使用していますが、次は違う色や質感の用紙を使用してポスターやZINEを作りたいです。

-最後になりましたが、今後の予定や目標もぜひお聞かせください。

少し先ですが8月に大阪で個展をする予定です。

今年はもっとリソグラフやシルクスクリーンで制作を続けていくつもりなので、今後の活動を気にしていただけると嬉しいです。


プロフィール

Kenny Pain

大阪在住のアーティスト。
主に情緒的な事柄をテーマに制作を行なっている。

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