11月14日(水)からはじまりました氷国青年団さん「ブッロオォォチ展2」、
壁一面にたくさんのユニークな動物たちのブローチが並びます。
そのほかにも、刺繍をほどこした帽子やご自身のイラストをプリントしたかばんが展示されている見どころたっぷりの展示になっています。ものづくりが大好きだという氷国青年団さんの人柄やものづくりのきっかけをお伺いしました。

-まずは自己紹介をおねがいします。

氷国青年団(ひょうこくせいねんだん)といいます。アイスランドが好きで適当につけた屋号です。普段は仕事をしながら旅をしたときの同人誌をつくったり、へんてこりんなブローチを作ったりしています。

-いろんなところを旅されているんですか?

5年前くらいに10年ぶりにアイスランドに旅行に行ったら、外に出るの面白いなと思って、そこからふらふらする癖がついちゃって。色んな国へ行くようになりました。今まではアイスランドと、フランス、スペインとか…、あとこれからタイに行ってきます。

-特にアイスランドが好きだったのはどういうところですか?

音楽が好きで、「múm(ムーム)」っていうバンドがいるんですけど、そのバンドを初めて見た時にすごいのびのびとしていたんです。特に女の子が。こんな大人なのにのびのびしている人が育った国ってどんな国なんだろうって興味を持ったんです。
それで、アイスランドのフェスを見に行くツアーに参加したんですよ、そしたらすごいよかったんで次もまた同じツアーに参加しました。そのあと海外をふらふらしようとおもってフィンランドとフランスとスイスに行ったら、海外に行く癖がついちゃって、ここ5年で色んなところに行きましたね。

-ブローチやものづくりをするようになったきっかけは?

もともと学校が美大で、ずっとちまちま何かをつくっていたんです。ブローチを作り出したのは2年前です。近所のギャラリーショップに置いてもらったらちょこちょこ売れたり、気に入ってくれる人が多かったので、そのまま作り続けています。

-ブローチはどのようにして出来上がるのですか?

最初はいたずら描きみたいに動物を描いて、紙の型に起こして、伸ばした粘土にあわせて粘土を切り抜いています。そのあと、焼いて色を付けて、耐水性のニスを塗ってブローチにしています。だから同じ型でも粘土を切り抜くときに全部ちょっとずつ形が変わるんですよ。顔もちょっとずれただけで全然違う顔になるので、そういうのはちょっとおもしろいなって思います。同じものはひとつもできないんです。あまり真面目になりすぎないように心がけています。本気で作ってるけど出来上がったものはちょっとふざけている感じです。

-今回の展示ではブローチだけでなく、帽子やかばんも展示されていますね

ブローチと帽子やかばんはどちらが先につくり始めたとかではなく、わりと同時進行で色んなものを作っていたいんです。布はもともと好きで刺繍が好きだったんです。
布のかばんは今安くで描いた絵を布にプリントしてくれるサービスがあるので、「布つくりたいな~」ってぼやいていたら友達が「絵描いて持ってきたら入稿してあげるよ」って言ってくれて、興味本位で作りました。帽子やかばんの縫製もすべて自分でやっています。

-今回の展示のテーマはありますか?

すいません…ないんですよ。今回の展示は2なんです。1が昔に近所のギャラリーでありました。その時も特にテーマはなくて。
箱(ブース)貸ししているレンタルギャラリーで箱を借りていたんですけど、その奥で箱を借りている人が2週間おきくらいに入れ替わりでやっていた展示スペースがあったんです。そこが急に空きができちゃった時期があって、私が近所に住んでいたのもあって、お店の人が「やらない?」って声をかけてくれたんです。それが以前の展示のきっかけです。
今回またやろうと思ったのは、つい色々つくってしまうんですけど、つくったものをずっと家に置いておくのも切ないな、と思っていたんです。そんな時にここのギャラリーが募集していたのを見つけて、今年は自分を追い込もうと思って展示を決めました。

ものづくりはずっと続けていたんですけど、やっぱり仕事とのバランスがうまくとれていなかったんです。でも最近仕事が落ち着いてきていて、ものづくりや展示の機会が増えて比重が変わってきました。このままいいバランスで続けられたらなって思っています。

-お気に入りのブローチはありますか?

動物たちの合唱団のシリーズやクリスマスのブローチは新しく作ったものですね。これ結構好きです、ねこらんたんっていうすいかのランタン持った猫のブローチです。私ベロを出すのが好きみたいでよく出しちゃうんです。アイス食べてるのも多いですね。

昔はよく靴下をはかせていました。靴下をはいた蝙蝠とかいます。蝙蝠は人気なんですよね。
これは、ヒマな天使です。天使の輪っかに鳥がとまっています。一人で作ってるとなにが面白いのかわからなくなってきて、二ヤニヤしながら作っています。
カラスが網タイツをはいているセクシーダンサーも好きです。

-今後の活動の目標は?

台湾で展示してみたいと思っています。まだまだ漠然と考えているだけなんですけど。台湾に行ったことがあって、台湾の言葉はしゃべれないんですけど、なんとなく台湾の人たちと気が合うなって思ったんです。
あとわたし、カラフルなものとかビカビカ光っているものが好きなんですけど、台湾そういうの多いですし。台湾人の友達もいるので機会があれば台湾に作品をもっていきたいなって思っています。