5月30日(木)からギャラリーにてシミズ建設さん「DARAZU」がはじまりました。カラフルでなんともいえない良い表情を浮かべたキャラクターたちがずらりと並びます!かなり独特のモチーフを選びだすシミズ建設さんが、案外素朴なところから着想を得ていることなど、興味深いお話をお伺いしました。
-自己紹介と普段の活動をお願いします。
鳥取県のとある田舎で生活をしながら創作活動をしています。エキセントリックな表現を得意とし、造形、デザイン、イラストなどを作っています。
-今回ずらりとフィギュアが並んでいますが、フィギュアを作るようになったきっかけはありますか?
もともとフィギュアを好きで集めていて、自分の欲しいものを探すより、自身で作った方が早いと思ったことですね。
-石粉粘土のほかに3Dプリントなども使われていますが、データ制作は難しくないですか?
3Dプリントはデータの作成というより表面が段状に仕上がるので、研磨する必要があって、それが大変ですね。でも、言い方は悪くなってしまうのですが、作るのが面倒くさいものは3Dプリントで作っています。
-面倒くさいというのはどういった部分のことですか?
同じ足が6本あるといったようなものは、データで作ったほうが簡単ですね。
-シミズ建設さんの作られるフィギュアは表情やモチーフが特徴的ですが、シミズ建設さんにとってこれらの生物はいったいどういった存在なのでしょうか。
友達のような存在です。各々に性格もあるので、親友だったり、知り合い程度の関係の方もいます。
作品の発想はどのようにして浮かびますか?
畑でできた野菜やくだもの、お米や、近所の川でとれる魚、など身の回りに関係するものから来ています。
-影響を受けたアーティストや作品はありますか?またそれらのどこに魅かれましたか?
ギャグ漫画家のつの丸先生です。秀逸なデフォルメとキャラデザに惹かれました。
-今回の展示のコンセプトを教えてください。
展示タイトル『だらず』は鳥取弁であほ、ばかという意味をさします。真面目にバカをする、あほをすることをコンセプトとしています。
-今回展示されている作品の中で、特に思い入れのある作品やお気に入りの作品はありますか?またその理由を教えてください。
石幽霊という作品です。石粉粘土を使ってフィギュアを作っているので、一度粉になった石を、再度石として作りました。素材を蘇生させる事が出来た大好きな作品です。
-最後に、今後の目標や予定を教えてください。
だらずであること、を基盤に制作活動を続けていき、もっとだらずな作品を発表していきたいと考えています。