11月21日(木)からはじまりました作家さん5人のグループ展「町家5人展」。
町家のシェアオフィスでたまたま出会い、ほどよい関係を築く5人の心地よいペースが伝わってくる、個性豊かで素敵な展示です。

-自己紹介と普段の活動を願いします。

インテリアデザイナーの桑田智佳 以下【桑】)、イラストレーションとグラフィックデザイナーをしているマイキー( 以下【マ】、同じくイラストレーションとグラフィックデザイナーをしているmoco( 以下【mo】、グラフィックデザイナーのもっさん( 以下【も】、デザイナーの齊藤桃子(以下【齊】)の5人です。京都にあるシェアオフィス(KRP町家スタジオ)を借りています。

-今回の展示のきっかけはどういったものですか?

mo:数年前に京都のギャラリーでmoco、もっさん、マイキーの3人で展示をしたのですが、メンバーが増えてまたやりたいなと思ったので私が誘ったところ、みんなすぐオッケーしてくれました!

-5人の出会いについてお聞かせ下さい

たまたま借りたシェアオフィスで出会いました!

-シェアオフィスで働くというのはいかがですか?

シェアオフィスだと仕事関係以外の方との関わりが増えるのがいいなと感じました。仕事の相談や愚痴を話せたり、自分だけのオフィスだと発散できないことが気軽にできるのもいいです。

桑:一人で働いていると気が詰まりがちですが、打ち合わせや電話の声など、他の人の働く音がかすかに聞こえるのが心地よいです。

も:誰かが同じ空間にいるので寂しくない、でも上司や同僚ではないのでプレッシャーも感じない、でも相談はできる、みたいなちょっと曖昧な関係性がちょうどいいなと思います。 

齊:忙しい時や遅くまでかかる時は、励ましあいながら頑張れるのが良いです。

mo:仕事の相談もできるし、まわりが頑張ってるので自分もやらなくちゃ!と頑張れます。

-5人でよかったなと思ったことなどはありますか?

マ:皆デザインの仕事をしていますが、見事に性格や好きなこと作るものが違ったので、話していてもとても面白さがありますし、今回の展示でもそれが出ていてよかったなと思います。

桑:皆それぞれ違った感性を持って仕事をしていますが、古い町家のシェアオフィスを選びその場所に愛着を持っているという点で、どこか共通するものがあるのだと思います。

も:たまにプチ近況報告?をしながらわいわいできるのが楽しいです。

齊:5人はそれぞれ近い職種ですが 発想やアウトプットが全く違いおもしろいです。

mo:年齢もそれぞれ違うし、仕事も同じデザイン系ですが、みんなそれぞれ個性があって、いろんな仕事をしているので、いい刺激をもらっています。

-今回の展示のそれぞれのコンセプトをお聞かせ願います。

マイキー:インスタグラムで息子の育児絵日記を描いていますが、絵日記では描ききれないささいな子育ての瞬間を描いてみたいと思いました。

桑田:普段は設計図は描きますが手を動かして実際に自分で作るということはあまりありません。今回は手仕事を行う空間での展示ということで、手作業で製作を行った髪飾りを展示させて頂きました。

もっさん:趣味で撮っている写真の中から、いろいろな場所や時間の、水平線や地平線を感じるような写真を抜粋しました。

齊藤:普段から植物をモチーフにした作品作りをしており 今回「柄」をテーマにつくりました。

moco:人をダメにするソファーを動物が使ってダラダラしたら?というシリーズと、見に来てくれる人の名前で遊んだシリーズで作品を作りました。

-最後に、今後の予定や目標をお聞かせ願います。

マ:いつもはデジタルで描いている絵を今回アナログで描いてみました。やはりアナログで描くと修正できない分一枚の絵にしっかり向き合うことができたし、描き終わったあとに改めてデジタル絵をかいたら新しい表現ができたりしました。これをきっかけにもうすこしアナログで描くことに挑戦して絵を進化させていきたいです。

桑:今回初めて違った業種の方と展示をする機会を持ち、良い刺激になりましたのでまた皆で何かできると良いなと思います。

も:展示するしないに関わらず、プリントしてみる機会を増やしたいと思っています。写真自体も、シリーズと言うには枚数も少ないので、少しずつ撮りためていけたらなと思います。

齊:印刷や素材など色々な技法を挑戦したいです。

mo:私は絵にストーリーを持たせているので、もっとアクリル画を描き込んで絵本を作りたいと思っています。あとは1年に1回は今回のようなグループ展示ができればいいなと思っています。