【SURIMACCA+】駄菓子カフェせせらぎ

SURIMACCA+(スリマッカプラス)とは
SURIMACCA+とは、シルクスクリーンのおもしろさを拡げていくため、スリマッカが使える印刷の遊び場を全国につくるプロジェクトです。アイデアを形にしたり自分の手で作る楽しさを、さまざまな地域に広めていきたい!そんな想いからはじまりました。今では全国各地にスリマッカで遊べるお店があります。

今回紹介するのは、「駄菓子カフェせせらぎ」さんです!

駄菓子カフェせせらぎ
●駄菓子カフェせせらぎさんの自己紹介をお願いします!
静岡県三島市の駄菓子屋さんです。楽寿園、白滝公園、源兵衛川という自然を感じられるスペースが近くにあり、お散歩にも最適な商店街にお店があります。1Fでは駄菓子のほかコーヒーやソフトクリームの喫茶メニューも提供、2Fはシルクスクリーンなどものづくりの作業場ですが、時々落語会やトークライブなどのイベントも開催します。


●お店の名前の由来や意味について教えてください。
駄菓子カフェせせらぎは現在の代表の母がはじめたお店です。その時はもっと源兵衛川の近くにあっていつも川のせせらぎを眺められる場所だったので「せせらぎ」、駄菓子屋さんだけどコーヒースタンドとしてちょっとおしゃべりできるような場所にしようということで「駄菓子カフェ」としています。 ただ、「駄菓子屋さん」と呼ばれることが多いので、正式名称はあまり知られていないかもしれません(笑)。

●お店のある街、エリアの雰囲気や、暮らし、過ごし方の魅力を教えてください。
お店は三島市の芝本町商店街にあります。三島の商店街はこじんまりしたところが魅力。歩いて回れるし、小川もたくさん流れています。シャッターが下りているところもありますが、新しいカフェが増えたり、絵本作家さんのお店があったりと小さいながら面白い商店街かなと思います。
三島駅は東京から新幹線で1時間かからない便利な場所ですが、駅を出てすぐ溶岩がある公園があったり、人気の鰻屋さんがあったり。全体にのんびりムードが流れている街です。

●駄菓子カフェせせらぎさんではどのような活動をされていますか?
基本的には駄菓子屋さんとして、商店街の灯りの一つになるよう日々開店しています。代表は駄菓子屋さん以外にも編集など様々な仕事をしているので、大学生向けに職業講和をしたり、子ども向けに出張駄菓子屋教室を行うこともあります。

せせらぎさんはさまざまなコンテンツを提供しています。
2Fでは時々イベントを開催します。だがしや寄席という落語会のほか、トークライブをしてライブ配信も。代表がインタビューしたご縁で、ピン芸人・九月さんによる14時間ライブも開催しました。メタバースにもあります。
また、近辺には彫金ができる場所や羊毛フエルト、電子工作、大工体験ができる場所もあります。ものづくりの輪をつなげていきたいと、「ものづくり文化祭」というプロジェクトを立ち上げました。



●カフェでのおすすめメニューはありますか?あわせて、どのようなメニューがあるのかも教えていただけますか?
地元で人気の丹那牛乳を使った「牛乳ソフト」がおすすめです。そのままではもちろん、キャラメルソースや駄菓子と組み合わせても美味しいです。おすすめの組み合わせ駄菓子はおにぎりせんべいやポテトフライ。小腹が空いた人にはドラパン(ツナチーズまたはあんこ生クリーム)も。案外いろいろなメニューがあります。よく「これ何?」と聞かれる「駄菓子ブレンド」は深煎りの豆を使ったコーヒーです。
カフェとして座れる店内スペースは小さいのですが、店の前には小学校の机と椅子があるので、一応オープンカフェでもあるかも?



冷たくておいしいコールドドリンク

●スリマッカプラスとしてお店を始めようとしたきっかけを教えてください
元々、「だがしや寄席」オリジナル巾着をSURIMACCAで印刷していました。近所に版を出力できるところがあると便利だなと思っていたところ、SURIMACCA+という取り組みを見つけて「もしかしてウチでもできるかも?」と考えました。





シルクスクリーンの楽しさを一緒に広めませんか?

●お店にはどのようなお客様がご来店されますか?
親子連れ、旅行者、小学生など。男性1人でソフトクリームを買いに来られる方も意外と多いです。落語家や、代表がインタビューした方がフラッと寄ってくれることもあります。


●落語会を開くようになったきっかけは何ですか?
駄菓子カフェせせらぎをはじめる前から「三島落語会」という団体をやっています。そのメンバーの1人が笑福亭羽光という落語家で、代表の夫です。羽光は東京の寄席をメインに全国で活動しているので、その縁をいかして三島にも落語の楽しさを広めようということで落語会を不定期に開催しています。

●ものづくりと落語、一見別のものに見えますが、どこか通じるところはありますか?
落語は伝統芸能ですが、新作落語 (現代の落語家が新しく創作した落語)も日々生まれています。また、手作りの高座(落語家が座る台)を使った小さな落語会も全国で開催されています。既製品でないものづくりを楽しむところは近い文化かなと思います。

●お店の一押しポイントや駄菓子カフェせせらぎさんででできることを教えてください
(駄菓子屋さんについて) 子どもでも10円あればお買い物ができる気楽な場所ですが、コンビニにやスーパーに比べると営業時間も短いので「いつやっているかわからない」「こんな店あった?」と言われることがあります。「みんなが集まれる場所を作っていますね」と褒めていただくことも多いのですが、実はハリーポッターに出てくる9¾番線のように必要な時しか見えない店かもしれません。
だからなのか、見つけてくれたお客さんは面白い人が多いし、楽しい体験をしてもらえたのかなと思うこともよくあります。駄菓子があるだけで会話も弾むので、デートにもおすすめです。



(グッズ作りについて) シルクスクリーンのほか缶バッジやガーメントプリンターを使ったグッズ作りができます。代表はファッション雑誌Zipperの元編集で、デザイナーとしても活動しています。お店が忙しくない時ならデザインやデータ作りについて相談できるのも地味にポイントかもしれません。

●シルクスクリーンの良いところ.スリマッカの良いところってどんなところだと思いますか?
シルクスクリーンはインクによるプリントがまずかわいいですし、色を変えたり刷る場所を変えたり工夫ができることがたくさんあるのが良いですね。刷るとき、刷れたかな?と版を持ち上げるとき毎回緊張しますが、その緊張と集中できることが現代人の生活にとても大事だなと思います。失敗するのもまた魅力だと思います。
SURIMACCAはフレームの大きさを変えられるシステムがすごいです。インクの色もかわいいし、ぷっくりさせたりとかできることがたくさんあるのも楽しいです。



●ワークショップやイベントのご予定はありますか?
6/28(土)・29(日) 加和太建設新入社員イベント「三島の十字路~M-life~」参加 ※会場:駄菓子カフェせせらぎ 三島のお店を巡るイベントのポイントになります。イベント用に缶バッジ作り体験など用意します。通常営業も行います
7/5(土) ボイス・キューイベント「ラジオも昭和も百年祭り」10時〜16時 ※会場:@さんしんみゅうくんホール(三島市) 駄菓子の販売とくじ、SURIMACCAの版を用いた肉球ボディペイントなどを行います 8/16(土) だがしや寄席
※会場:駄菓子カフェせせらぎ 落語会を行います。笑福亭羽光出演予定。

●今後どのようなお店にしていきたいですか?チャレンジしたいことなどをぜひ教えてください!
駄菓子屋さん、ソフトクリームのお店として少しずつ知ってもらえるようになりましたが、ものづくりができることはまだあまり知られていません。スタッフ側も不慣れなことが多いので、お客さんと一緒に学びながら、ものづくりを楽しめるようなお店になれるといいなと思います。


駄菓子カフェせせらぎさんは、ものづくり、落語、地域とのつながり……さまざまな体験を通して、訪れる人の好奇心と想像力を刺激してくれる、ちょっと不思議であたたかい場所です。ぜひ、一度足を運んでみてくださいね◎