Twitterにて「#JAMからの挑戦状」を出題中~!!
暇つぶしや運試しなど、クイズを通じてレトロ印刷を楽しんでいただければと思い始めてみました。気になる方は、ぜひ参加してみてくださいね!


今回のクイズの内容は、初めてみる方が多かったのではないでしょうか?
Twitterで参加されていなかった方は答えを考えてみてください!

ヒント:左下の詳細

答え「蛍光インクの目詰まり」

印刷されていない「ブツブツ」がある仕上がりになってしまうことを、
JAMでは「インクの目詰まり」と呼んでいます。
「インクの目詰まり」については【孔版印刷の特徴を考えるとわかりやすいです。

孔版(こうはん)印刷とは?

レトロ印刷で使用している印刷機は「リソグラフ(デジタル孔版印刷機)」。
印刷の元となる版に孔(あな)をあけ、そこからインクを押し出して印刷しています。

インク1色ごとに版を作って重ね刷りするため、ランダムに版ズレが起きたり、インクの濃度や紙の組み合わせによっては独特のかすれやムラが出たりと、1枚ごとに手刷りしたような味わいのある仕上がりになります。

レトロ印刷で使用しているリソグラフは、1度に片面2色まで印刷できます。
そのため、両面や片面3色以上の印刷の場合、1度印刷した印刷物の上に、翌日に再度印刷を行っています。

目詰まりの原因って?

写真の「ブツブツ」部分は版の孔からインクがうまく出ず、カスレてしまった状態です。
蛍光インクは、他のインクと比べると特にインク落ちしやすい特徴があります。
蛍光インクを刷った翌日以降に別のインクを上に重ねると、先に印刷した蛍光インクが印刷中の版の孔を塞いでしまいインクが出ない状態「=目詰まり」が起こってしまうのです。
!!特に「蛍光イエロー」は目詰まりがしやすいので注意が必要です!!

※あそびかたろぐ2(「入稿データのつくりかた」)より

※蛍光インクの他、白やパステル系のインク、紙の組み合わせによっても起こる場合があります。

目詰まりが起こる条件

蛍光インクを含む、片面3色以上の印刷物は注意が必要  

蛍光インクの目詰まりは蛍光インクを使用したからといって必ず起こるものではありません。日を跨いで上にインクを重ねた場合に発生しやすくなります。

「蛍光インクの目詰まり」のリスクにご了承をいただくこともありますが
印刷していくとドンドン版にインクが詰まって印字が上手くいかずこんな感じに、、、。

蛍光インクの目詰まりを避けるには・・・

3色以上で蛍光インクを使いたい!
そんな時は、以下の方法をご検討ください。

● 蛍光インクが上に重なる印刷順にする
  注意:蛍光色の色味が強い仕上がりになります

● 蛍光インクの濃度を下げる
  注意:濃度を下げても目詰まりする可能性はあります

●  インクを変更する 
  例:「蛍光イエロー」 → 「黄」に変更

● 混色を避けたデータを作成する

※ ご注意 ※
[2/0]または[2/2]では蛍光インクを下にしても問題ありません。
(片面でそれぞれ1回通しの為)
片面3色以上(蛍光インクの上に日を跨いで印刷する場合)発生します。


POPな雰囲気やビビットなイメージなど、一味違う仕上がりできる蛍光色は人気のインクです。
少しやっかいな特徴もありますが、ぜひ遊んでみてくださいね!

<他、過去記事で参考になるもの>

・Twitter「#レトロ印刷のこと_蛍光インクのこと」

・【タネ】ヒトアジ違う写真にする
https://jam-p.com/blog/riso-photo/

・【タネ】レトロ印刷疑似フルカラー
https://jam-p.com/blog/risograph-4c/