フロックシートとは、ベロアのような起毛したのシートのことです。
このシートを布や紙に転写することで、触り心地のよいおもしろい印刷ができます。
カラーバリエーションは全部で12色あります。
ちょっと変わった印刷ができるフロックシートの使い方をご紹介していきます!
フロックシートで遊ぶ
今回はこのひよこの図案で遊びます。
ひよこのふわふわ柔らかい触り心地を表現できるのでしょうか。
足部分は事前にSURIMACCAインク(オレンジ)でプリントしました。
(1) ホットバインダーをプリントする
フロックシートの転写にかかせないのが【ホットバインダー】。
ホットバインダーとはフロックシートや箔フィルムを転写するための接着剤です。
インクと同様に印刷し、熱を加えると溶けて冷めると固まるので、フロックシートや箔フィルムを印刷部分にだけ圧着することができます。
ホットバインダー(接着剤)
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フロックシートを使用する場合は、インクではなくホットバインダーをプリントします。
ホットバインダーがプリントできたら、しっかりと乾燥させましょう。
(2) フロックシートを転写する
ホットバインダーが乾いたら、いよいよフロックシートを転写します。
フロックシートを図案のサイズよりすこし大きめにカットします。
シートの起毛面が印刷面と接するように、上に載せます。
そして、あて布(クッキングシートなど)を重ねて、アイロンを当てます。
※150度に設定したアイロンで、20秒ほどしっかりと圧をかけながら熱を加えてください。
※インクの上にフロックシートが乗ると、フロックがくっつく場合があるのでご注意ください。
アイロンしたあとはすぐにフロックシートを剥がさないようにしましょう。
熱をかけて溶けたホットバインダーが、冷えて固まるまでしっかりと熱を冷まします。
熱が冷めたら、ゆっくりとフロックシートをはがします。
しっかりと起毛が転写されて、毛羽だったひよこの手触りが表現できました。
シートを転写しているので、黒やネイビーなどの濃い地の布にも発色の影響を受けにくいのもフロックシートのいいところです。
完成後の注意点・洗濯について
フロックシートでの印刷面は摩擦に弱いので、必要以上に強くこすると剥がれてしまう恐れがあります。
洗濯をされる際は、優しく手洗いしていただくことをおすすめいたしますが、洗濯機をご使用される場合は、裏返してネットにいれるなど印刷面に摩擦が少なくなるよう工夫してください。