以前JAM LABの記事https://jam-p.com/blog/cassette/でお伝えしておりました、レトロ印刷の工場環境音の配信がとうとうはじまりました!
なんの加工も施していない純粋な工場の環境音ですが、ご一聴くださいませ。
ストリーミングでお聴きいただけますし、無料でダウンロードも可能です。
ジャケット画像はJAM LABの記事で作成しました、カセットテープスリーブのウラの折り替しを省いたものになっていて、縦幅102mmで印刷すれば組み立ててカセットケースに入れられるようになっています◎
※とはいえ、モニター画質なので印刷には不向きなのですが、、
それでは、
前記事末で配信開始の際は言及したいと書いておりました、ジャケットデザインなど小話を少しだけ。
ジャケットデザイン小話
オンライン上の正方形のジャケットは前回カセット音源として用意したものの、裏への折り返しを省いた部分の切り抜きとなっています。
【表紙】
音の風景ということで、「フィールドレコーディング」なイメージのコラージュです。
ジャングルのど真ん中でポツンと印刷。
【裏表紙】
レトロ印刷の工場の代表的機械、印刷機の中と刷っているところの写真です。この音が鳴っているのだ!という解りやすい画となっています。
【裏面】
実際の工場の風景なのですが、全景パノラマにすると、かなり長辺が長くなり、その比率のままでジャケット幅に合わせると細かくなりすぎるので、かなりかいつまんだ、短縮した景色となっています。
本当はこの左端の壁から右端の窓のある壁まで、間にはもう少し空間があります。
【背表紙をはさんだ表紙折り返し】
●ベースに敷いているのが、「丁合前に重送チェック!」という張り紙のついた『丁合機』の写真になります。
丁合機は製本の際に使われる、ページごとにまとめて印刷されたものを1枚ずつページ順に、1冊分ずつ一組に並べてくれる機械です。
張り紙は、その工程の前に一度、印刷機が刷りそこねた未印字の紙や著しくズレの生じた紙が混ざっていないかチェックするよう喚起する張り紙なんですね。
●「印刷で遊ぶ、印刷と遊ぶ。」の文字はレトロ印刷のキャッチコピーで、工場の壁に貼られたその文言の切り文字のコラージュです。
●左側斜めに走っている、数字など文字の書かれたものは
製本のご注文の進行をまとめたホワイトボードの一部の拡大となっています。
今入っている製本注文はどんなものがどの程度あり、いつどれだけの作業が必要で、機械や場所がどのタイミングで空くのか(もしくは混雑するのか)、他の作業との兼ね合いなどなど、複雑に絡み合った製本作業の進行がわかりやすいようにまとめたものとなり、目につく場所に置いてあります。
(お客さんのお名前などが書かれているので、お写真は省きます)
最後に
工場の機械はその働きに注目されることが当然で、その音に注目する必要というのは、よほど酷く、どこかや誰かに迷惑をかけていない限りありません。なので今回録音を試みてみて、複数ある印刷機のうち「この印刷機は印刷には問題ないが異音がするので、稼働していない時に録音したい」といったように、機能面では問題ないけれど、実は耳障りな音が出ている機械があることを発見し、印刷機は印刷に問題なければ、断裁機は断裁に問題なければ修理改善されることがないという当然の事実に改めて思い当ったりしました。
普段と違う視点を持つのは面白いです。
工場好きな方、機械音が好きな方、環境音が落ち着く方、、どんな方に楽しんで頂けるかわかりませんが、これからも頃合いを見計らって録音し、音源を追加していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
みなさんに少しでもお楽しみいただけていれば幸いです◎
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音源を聴き込んでから答え合わせのように覗いてみるのも面白いかもしれません。