思い立って、工場の環境音を録ったものを音源として配信してみることにしてみました。
作業をしているときやぼーっと過ごしたいとき、環境音楽なんかをかけ流しているのが心地よかったりする方も少なくないはず。個人的には放課後の学校の音なんかが作業用音源としてほしいのですが、ちょうどよいものって、探してみるとないものです。
そんな風にもしかすると、印刷工場の音を/JAMの稼働音をお探しの方もいるかもしれません。
かければ瞬時にそこは印刷工場。
ということで近日配信開始です!
配信をスタートいたしました!
しかし配信のみとはいえ、フィジカルも【印刷して】作ってみたくなるのが印刷屋勤務の性です。
たまに音楽活動をされている方から注文やお問合せもありますので、今回はご紹介も兼ねて、レトロ印刷(リソグラフ)で実際に作ってみたいと思います!
作成
手持ちのカセット音源のスリーブと実際に入れるケースを測って、折り返しの長さなど自分好みで大きさをまず決めます。
カセットのスリーブのサイズは表紙【長辺:102mm,短辺:64mm】背表紙【102mm×13mm】が一般的かと思われます。
今回私が用意したカセットケースは裏の折り返しが25.5mmだったのでそれに合わせ、表紙も折り返しで、そちらは好みで何となく58.5mmにしてみました。
なので、展開図にすると【102×161mm】の長方形となります。
※ケースによって裏返した折り返し部分は色んな形や大きさがあるので要注意です。
その全長の長方形のトンボを作って、表、背、裏のガイドを入れてデザインをはめ込んでいきます。
今回は表面2色、裏面1色にするので、色数合計3つ分のデータを作成します。
▼レトロ印刷の入稿データのつくりかた:https://retroinsatsu.com/howto/
こちら、表紙から見て左開きにするか右開きにするかで展開図は変わってきますのでご注意ください。
今回の展開図を組み立てると、ケースに入れた時左開きとなります。
組み立てのことを考えてスジ入れ加工まで注文したい場合、JAMではスジ入れの注文は2本までなので、3本の今回のような加工はプロッター(型抜き)加工のスジ入れありになります。
単純に展開図の印刷注文に比べると費用はかなりかさみます。
今回は販売するわけでもなく数も知れているので、手でスジを入れてみます
※が、ざっとした価格も後ほどご紹介いたします◎
後からスジを入れる場合、ちょっとした目印を入れておくと便利です。
今回のデザインは仕上り後にスジを入れやすいよう、スジの位置で絵柄を切り換えてみました◎
スタッフならではの知恵でございます。
と思ったのですが、上のお写真のようにミシン目ロータリーをご利用の場合は、ミシン目を裏から入れた方が仕上りが美しくなります…。
今回の印刷物を注文した場合
レトロ印刷は紙の種類や色数、印刷枚数などによって価格が違いますので、簡単な例として、今回の仕様や、その場合の価格がこちらとなります。
※今回は3本のスジ入れが必要となり、スジ入れをご希望の場合、JAMでは型抜き加工でしかお受けしていない仕様となりますので、通常の【スジ入れ加工】のご注文とは異なって、【プロッター(型抜き)加工】でのご注文となります。
データを作られる場合は、色毎、面毎のデータファイルの他、カットライン位置のパスのファイル、スジ入れ位置のパスのファイルを作成/入稿する必要があります。
■仕様
紙:クーヘン
サイズ:レトポ・プラス 【161×102mm】仕上げ
色数:2/1 (オモテ2色/ウラ1色)
スジ入れなし | スジ入れあり | |
50枚 | ¥3,699 | ¥7,769 |
100枚 | ¥3,963 | ¥10,643 |
納期 | 3日後発送 | 5日後発送 |
紙の目(紙の折りやすい方向)は紙によって選べるものと選べないものがあり、それがスジの向きと合っていないと、いくらスジをいれても綺麗に折れないものもありますので要注意です。
また、プロッター加工は厚紙のみでお受けしている加工となっております◎
まとめ
やはり、カタチになるとめちゃくちゃ嬉しい!
もっと色数を増やしたり、紙も変えてみたり、スリマッカも駆使すればもっと周辺を整えられそう…
と夢は広がるばかりです。
本文中にも記載しましたが、開く向きやミシン目ロータリーの刃を入れる面は裏からが綺麗など、作ってみて気づく点もたくさん。
肝心の音源ですが、爆音で工場気分に浸るもよし、ささやかに流して働く音を遠くに作業をするもよしです!
あわせて使うと楽しい商品
ミシン目ロータリー
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薄い紙に切り取れるミシン目を入れるだけでなく、
厚紙に折り目をつけるのにも便利◎
あそびかたろぐ
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原稿づくりにはこれが一番便利!
レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版印刷機)での印刷を専門とする印刷所です。『印刷のタネ』ではレトロ印刷の入稿のコツや使い方を、『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。
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- https://retroinsatsu.com/
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