細かいデザインはどこまで刷れるのか - 布編 -

これまたよくお問い合わせいただく、シルクスクリーンのご質問、「細かいデザインはどこまで印刷できますか?」

シルクスクリーンは普通の印刷と比べると、版のキメが粗そうで、インクジェットプリンタでは普通に印刷されるデザインでももしや刷ったときに全く出なかったりして…そんな不安ありますよね。

「70メッシュ?120メッシュ?このデザインだったらどっちがいいの~?」そんな注文前の疑問が多少でも解消されるように、どこまで出るのかご紹介します!
刷る素材によってインクのにじみ方なども変わってくるので、今回は手ぬぐいのような少しキメが粗めな布に印刷してみます!

SURIMACCAインクの「ブラウン」で刷ってみました。
左が120メッシュ、右は70メッシュです。…画像が小さくてわかりにくいですね?

画像をPDFにしてみましたので、ぜひ拡大して端から端まで見てみてください!120メッシュ → http://surimacca.com/images/120.pdf
70メッシュ → http://surimacca.com/images/70.pdf

こんな感じで、ゴシック体の細め・太め、明朝体の細め・太め、いろんなサイズを並べてみました!

↑これが、120メッシュで刷った10pt~7ptのゴシック体です。
どれも普通に読めますね~。太いゴシックは、「豊」など画数の多い漢字がギュッと潰れてしまっているかな。

↑これが同じく120メッシュの10pt~7pt、明朝体バージョンです。
ゴシックよりも線が細めですが、出てますね~、読める読める。漢字はゴシックよりも潰れにくいかも。

↑これが、同じくゴシック体の6pt~4ptです。
刷れてはいますが…ちょっと読みにくくなりましたね。レトロ印刷は最小文字数の推奨を5ptに設定していますが、シルクスクリーンの場合は5ptも厳しいかもしれません。特に太いフォント使うときは注意!ですね。

↑これが、同じく明朝体の6pt~4pt。
ゴシック体とくらべると、太くてもまだ読めるかな?とは言え、4ptはさすがに米粒です。

今度は、70メッシュを比較してみましょう。正直10pt~7ptは120も70も同じでした!それくらいなら、どちらでも大丈夫!ということですね。というわけで、小さめサイズをご紹介。

↑これが70メッシュのゴシック体、6pt~4pt。
120メッシュと比べると、なんとなくにじんだような印象です。120メッシュの方が、エッジがしっかりしているような。

↑これが70メッシュの明朝体、6pt~4pt。
ゴシック体どうように、にじんでぼやけているような、逆に細い部分はかすれているような。ピントが合っていないような雰囲気です。これくらい細かくなると、さすがに70メッシュでは厳しそうです。文字だけでなく、線幅も気になりますね。

↑120メッシュバージョン。
0.25ptでも刷れてますね!0.1ptはさすがにとぎれとぎれ。逆に白抜きは、1ptでも厳しい~。インクがどうしても滲んじゃいますね。ベタに白抜きデザインはほんとに注意が必要です。イメージよりも少し太めにしておくのがいいかもしれません。

↑70メッシュバージョン。
こちらは0.25ptでも少し不安定な感じ。0.5ptはあった方がよさそうです。それでも0.5ptの細さが出るんですね!ただインクが詰まりやすいと思うので、サクサク刷りましょう。白抜きは120メッシュ同様、1pt以下はダメダメです。

そして注目!ベタ部分にシマシマのムラがあるのわかりますか??70メッシュは120とくらべてキメが粗いので、インクがとっても通りやすいんです。かすれにくいっていう利点がありますが、逆にインクが出すぎてしまうので、ベタデザインはインクが出すぎてしまい、布が版にくっついてしまうんです。それを剥がすときに、こんな色ムラが…。細かいデザインだけでなく、ベタデザインでも120メッシュのほうがいいかもしれません。

ちなみに「pt」という単位だと、アナログ原稿派の方にはわかりにくいですよね。

1pt = 約0.35mm

0.35mmくらいの太さがあれば、けっこう細かくてもいけるのか~なんて計算していただけたらと思います!布はどうしてもインクがにじみやすいので、紙に刷る場合だとまた少し変わってきそうです。実験できましたら、また報告しますね~!

SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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