
「筆でホットバインダーって使えるの?」「筆で箔をするとどうなるの?」
今回はそんな疑問を解決するべく、細筆・丸筆・ペインティングナイフの3種類の筆を使って実験してみました。
シルクスクリーンでホットバインダーを印刷する場合と同じように、きれいな仕上がりになるのでしょうか?それではさっそくやってみましょ~!
と、その前に!箔フィルムの使い方のおさらいはこちら◎
まずは紙に描いてみる




「扱いにくい~~~!」というのが率直な感想です。
ホットバインダーには絵具のような柔らかさがありません。そのため筆にうまく絡められず、描くのに苦戦しました。細筆を使っても細い線を描くのは難しいです。また、ホットバインダーの固さによるカスレ、ムラが目立ちます。
※ホットバインダーを水で薄めたりはせず、そのまま使用しています。
ドキドキ箔フィルムをいざ
さて、箔フィルムを置く前にドライヤーでしっかりと乾燥させましょう。
ホットバインダーが乾いたら箔フィルムを適当な大きさに切って上に置き、あて布をして圧をかけながらアイロンをしていきます。金・銀箔は150度程度で20秒ほど熱を加えていきましょう。


アイロンの熱がしっかりと冷めたら、ゆっくりと剝がしていきます。

一見するとうまくできているように見えますが、うねうねとしたシワが目立ちます。シルクスクリーンで印刷した場合と比べて、筆はホットバインダーを均等の厚みで乗せることが難しいため、アイロンの圧により潰れてシワになってしまいました。
また、ホットバインダーは厚みがあると表面は乾いていても中まで乾燥させるのに時間がかかります。中までしっかりと乾燥しきらず、固まりきっていない部分が潰れてしまった印象です。
布にも描いてみる

同じ方法で布にもチャレンジ。なるべくホットバインダーを均一の厚みで描くことを意識してみました。それが功を奏したのか、シワが目立たずつるりとした質感に仕上がりました。かっこいいですね!
おまけ 箔に箔を重ねてみる
せっかくなので同じ筆を使って、銀箔の上に金箔を重ねてみました。


しっかりと乾燥させて・・・箔→あて布→アイロンでGO!


紙のほうは箔フィルムをうまく定着させることができず、シワと箔の欠けが気になりますが、布はどうでしょう!金と銀の重なる部分をご覧ください!狙って出せない偶然性がかっこいい仕上がりになりました。
まとめ

筆×ホットバインダー×箔=? という実験はいかがでしたでしょうか。
成功率で考えるとなかなか難しいな~というのが率直な感想ですが、仕上がりの偶然性や、筆ならではの細かな「しぶき感」がかっこいいです。
シルクスクリーンでホットバインダーを印刷して箔をする場合と比べて、想像通りに作ることは難しいかもしれませんが、ぜひ実験としてチャレンジしてみてください◎
※シルクスクリーンでの使用を推奨していますので、自己責任でお試しいただければ幸いです。

ホットバインダー
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