「シルクスクリーンって、そもそもどんなモノに刷れるんだろう???」
紙や布はよく見かけるけれど…他には?気になったらとにかく実験だ~~!

【実験1】木の板(入手先:ホームセンター)

実験結果:木の繊維にそってにじむ部分は多少あるものの、割とキレイに刷れました!木の種類や表面の凹凸によって仕上がりは変わりそうです。よりキレイに仕上げたい場合は、表面がフラットな材質のものがおすすめ。ニス加工やコーティングされた木材はインクをはじく可能性もあるので購入の際に注意しましょう。WEBSHOPで購入できるMDFパネルは表面もフラットでおすすめです。

ワンポイントアドバイス:厚みのある木材に刷る場合は、同じ高さの木材を周りに置いてシルクスクリーン枠を安定させると刷りやすさアップ◎

【実験2】ダンボール箱(入手先:ホームセンター)

実験結果:市販されている梱包用ダンボール箱のため、表面が比較的フラットでキレイに刷れました。種類によっては厚みが薄く、段ボールの筋が目立つ場合もあるので注意が必要です!写真の部分的に滲んで文字が潰れている部分は、力加減をコントロールできればもっとキレイに仕上げれるかな~…と!(しかし文字の小ささは仕上がりの潰れに直結しますね…)

ワンポイントアドバイス:刷る際にスキージーを寝かせすぎると、細かい部分は潰れが起こりやすくなります。デザインの文字などは大きめに作成するのが成功の秘訣!

【実験3】ワックスペーパー(入手先:雑貨屋)

実験結果:イラストのようなはっきりとした太さのデザインは比較的キレイ!細かい文字や白抜き部分は、強い力で刷るとインクが滲んでデザインが潰れる結果に…
個人的には、ワックスペーパーの素材感と相まって潰れたり滲んだりしているくらいが風合い的にはちょうど良くていい感じのチープ感がでてると思います。笑 
(※ちなみに写真のワックスペーパーは刷ってからグチャグチャに丸めてさらに風合いを出してみました。笑)

ワンポイントアドバイス:薄い素材はマスキングテープなどで固定して作業するのがおすすめ!刷った後に版に素材が貼りついてしまい、剥がすときに印刷面がブレる可能性アリ。うすい紙袋タイプの物は中のマチの段差が意外と影響するので、刷る時は中に厚紙等を入れて刷ると◎

【実験4】発泡スチロール(入手先:画材屋)

実験結果:結構ドキドキしながら刷りましたが、案外キレイな仕上がりに…!笑
素材の凹凸がカスレを生んだり、滲みを生んだりしますが味があってなかなかいい感じ。

ワンポイントアドバイス:表面の凹凸が細かい白抜きのデザインを潰してきます!ハッキリ大き目なデザインがおすすめ。(あえて潰れを楽しむのも良いですね!)

【実験5】和紙(入手先:画材屋)

実験結果:手漉きのうすい和紙でチャレンジ!せっかくなので、かなり繊細な写真を刷ってみました。以外にもめちゃくちゃキレイな仕上がりに!笑(実験なので失敗しても面白いかな~と思いましたが…)もっと表面がフラットな和紙で刷ると更に絵柄はキレイに表現できそうな感じです。和紙は透かせるので、面白い使い方が出来そうですね!

ワンポイントアドバイス:薄い素材はマスキングテープなどで固定して作業するのがおすすめ!刷った後に版に素材が貼りついてしまい、剥がすときに印刷面がブレる可能性アリ。マスキングテープの粘着が強いタイプは紙も剥がれてしまうので注意が必要です!

まとめ

クオリティや仕上がりは様々でしたが目的やデザインによっては、うまく使えば面白いモノが作れそうな予感がしました!今回はほんの少しでしたが、革とかスウェードなんかも刷ってみたら面白そうだな~と感じます。※もちろん非吸収素材は、基本的に定着はしないのでインクが乾いた後に爪でひっかくと剥がれてしまいます。
”印刷自体”は可能な物が多いので、それぞれの仕上がりを楽しんで「とにかく実験!」精神でいろいろ刷って遊んでもらえると嬉しいです!

SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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