ポリエステルに刷ってみました

ポリエステルに刷ってみよう

SURIMACCAインクは水性なので、撥水加工がされている素材には使うことが出来ません。(※表面に摩擦が起こると剥がれ落ちてしまいます)なのでナイロン素材には使うことが出来ないのですが、ポリエステル素材になら使うことが出来ます。今回はポリエステル素材に刷ってみました。

まずは普通に刷ってみます

※KOTTERIホワイトインクにはインクの通りを良くした専用製版がおすすめです

まずはいつもと同じように刷っていきます。刷り終わった版を持ち上げてみると…

ブレてしまいました!!ポリエステル素材は軽いので、版にそざいがへばりついてしまった時にこういうブレが起こりやすいです。刷り終わった後も気が抜けません。

台紙にひと工夫

そういう時は、素材の中にいれる中敷き台紙に工夫することでずれを防ぐことが出来ます。ポリエステル素材は滑りやすいため、版だけでなく素材もしっかり固定することが重要です。台紙にスプレーのりを吹き付けて、すこし粘着力がある状態にしてから台紙として使います。こうすることで、台紙に素材がしっかりと張り付き固定しやすくなります。(※スプレーのりを吹き付けるとき、かけすぎたり距離が近すぎるとベタつきが強くなってしまいますのでご注意を)
またスプレーのりが無い場合でも、作業台に素材を直接固定する方法もあります。

中敷きをいれ、ポリエステル素材が版にへばりつかないようにしながら刷ったのがこちら。1回目よりも輪郭がしっかりとしたものが出来ました!

摩擦にはご注意を

ポリエステル素材にも使えるSURIMACCAインクですが、たとえばマニキュアのように爪に色が浸透するわけでなく、ポリエステルの表面でインクが固まっている状態だとお考えください。インクが乾いたあとでも、爪で思いっきり削るとご覧の通りです。意図しなくても使用中の摩擦でほかのものに色移りしたり、プリントした部分がはがれやすくなりますので、素材の特性としてご理解ください。

まとめ

・SURIMACCAインクはナイロン素材には使えませんが、ポリエステル素材なら使用できます(撥水加工がされていないものに限られます)
・ナイロン素材は薄くて軽いので、版にへばりつきブレの原因になりやすい!
・ブレる時は中敷きor作業台に素材を固定しよう
・ポリエステル素材に刷ると摩擦に弱いので注意しよう

SURIMACCAインクの特徴についてはこちら

SURIMACCAインクKOTTERI
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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