9月20日に発売された新しい3色のKOTTERIインクはみなさんもう使いましたか~!
通常のレッド、ブルー、イエローとは見違えるほどの発色に驚かれたのではないでしょうか。

しかしこう思った方もいませんか
「3色だけ発色良くてもな~、もっと別の色で黒地に刷りたいんや!」と。

残念ですが他のKOTTERIが出るまでお待ちください…
なんて言いません!
この新KOTTERIインク、もちろん違う色同士を混ぜてオリジナルの色を作ることも可能です!

新KOTTERIインクだけで混ぜる

そんなわけで早速3色での混色サンプルを作ってみました。
彼らのポテンシャルをとくとご覧ください!

ん?う、う~ん…
ラムネ、TAIWAN、ブラウンなど濃い色は再現できましたが、なんとも偏りがあるように感じます。
当初想像していたものとは違う結果となってしまいました。

レッドとブルーは同じ分量で混色するには強すぎるようですね。
これでは自信を持って「混色して色んな色が作れます!」とは言えません…

!そうだ!同じKOTTERIのホワイトを混ぜればもっと幅が広がるのでは!!

先ほどの混色表を見る限り既存のSURIMACCAインクに近い色を作れることは判明しています。

今回の実験目標

前置きが長くなってしまいましたが、今回の実験内容は!

ホワイトを含めたKOTTERIインクを使用して既存のインクに近い色を作っていきます!

おそらくホワイトを混ぜれば実現可能と思われるパステルカラー(アクア、ミント、コーラル、ラベンダー)から攻めていきます。

まずは一番簡単そう(主観)なアクアからです。

冒頭の混色サンプルには含めなかったのですがブルーとホワイト1:1での混色も実験していました。が、今回のKOTTERI3色非常に強力です。

1:1で混ぜてしまうとかつて黒地に猛威を振るったホワイトすらも飲み込んでしまいます。
この結果を踏まえるとホワイトの比率はかなり多めにする必要がありそうです。
というわけで思い切ってドーン!とホワイト10:ブルー1で混ぜてみました。

お!いきなり手応えのある色になったのではないでしょうか。

ではでは刷ります。

ブルー1:ホワイト10

これはもはやアクアです!黒地を克服したアクアです!
写真下の数字はインクの比率になっているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

やはりパステルカラーは簡単そうなのでどんどん行きます

イエロー1:ブルー2:ホワイト10

続いてはミントです!こちらもほぼほぼ遜色ない仕上がりとなっています。
ちなみにミントは通常色との仕上がりの差が激しいので一緒にお見せしています。(左:通常インク 右:KOTTERI)

レッド2:イエロー1:ホワイト10

こちらは…そう!コーラルです!
これもなかなかな完成度になっています。自画自賛です。

ここまで非常に順調です!このままラベンダーを作ってパステルカラー制覇!
と、思っていたのですが世の中そううまくはいかないものです。

初めの混色サンプルを見て頂くとわかるのですがレッドとブルーを混ぜても世間一般的に「紫」と呼ばれているような色を作ることは困難なようです。

これはラベンダーを作る過程での写真です。
紫といえば紫ですがラベンダーには程遠い色ですね…

これは苦肉の策でネオンピンクを混ぜたものになりますがネオンピンクの分量がKOTTERIをはるかに上回ったために発色がイマイチです。

おそらくこれが一番ラベンダーに近い色ですが通常インクのネオンピンクが混ざっていて今回の趣旨から外れてしまうため不採用です…

しかしこちらもただでは諦めません。

ブルー2:イエロー5:ホワイト11

最後のパステルカラー、TOKYOです!
ミントよりもイエローが強いので比率もミントとは似て非なるものとなっています。

これで終わってもいいのですがせっかくなのでパステルカラー以外も少し作ります!
ここからは範囲が広いので、最初の混色サンプルを元にラムネ、TAIWAN、ブラウン、ネイビーを作っていきます。

ブルー7:イエロー2

まずはラムネです!

ベースにした色はブルー2:イエロー1のものです。この段階で十分ラムネだと思っていたのですが、実際見比べながら作っていくと思っていたよりもブルーが強いようです。

レッド2:イエロー1

ベースにした色はレッド2:イエロー1のものですが、TAIWANに関してはこのままで限りなく近い色だと言えるでしょう!

残るはブラウンとネイビーですが、

レッド4:ブルー1:イエロー3
レッド1:ブルー6

どちらも作りたい色はわかるがどうにも白っぽい…といった感じですね
明るい色は作りやすいですが暗めや濃いめの色を作ることは思っているよりも難しいようです。

まとめ

・KOTTERIレッドとブルーは混色時の分量に注意!

・KOTTERインク同士で混色しても黒地で発色する。

・パステル系の色はKOTTERIホワイトを混ぜることによって再現できる。

・ネイビーやブラウンなどのKOTTERIレッド、ブルー、イエローより暗い色は再現が難しい。

今回使用した商品

SURIMACCAインク KOTTERI【レッド
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SURIMACCAインク KOTTERI【ブルー
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SURIMACCAインク KOTTERI【イエロー
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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