ムラってなに?

レトロ印刷の特徴のひとつ、「色ムラが出る」ですが、“ムラ”って言われてもどんなふうになるのか、なかなか想像できないですよね。

半水性のインクなので、濃度の高いベタが広範囲にあると、均一な濃度で印刷するのがとても難しくなります。どうしてもインクの乗り方にばらつきが出て、
水の染みのような濃淡差が出てしまいます。

このように、同じ紙・インクでもデザインの形によってムラの出方はバラバラです。個体差がでるので、同じロットの中でもムラの多い・少ないがあったり、用紙やインクの組み合わせでも出方や程度が異なるので、「これくらいの面積・濃度なら大丈夫!」と言い切ることが出来ないのが難しいところ。

この「色ムラ」も、完全回避は難しいのですが、「針跡」や「枠ブレ」と同じく
濃度を下げることで軽減はできます。濃度を下げれば、物理的にインク量が減るので、下げれば下げるほどムラの発生率は下がります!

レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版印刷機)での印刷を専門とする印刷所です。『印刷のタネ』ではレトロ印刷の入稿のコツや使い方を、『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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