もこもこインクの上からもこもこインクを刷れば、もこもこもこもこになるのか?
さらにその上から刷ればもこもこもこもこもこもこになるのか?

そんな安易な考えから生まれた今回の実験。
さて、もこもこもこもこもこもこは実現するのでしょうか?

デザインを準備する

せっかくなら重ね刷りの良さがわかるデザインがいいなぁ…と考えて思いついたのが「地層」!!
今回は6層の地層ができあがるように↓のようなデザインを準備しました。

①もこもこインクで刷る6層分のデザイン
②通常インクで刷る6層分のデザイン

刷り方のイメージとしては、1層分(①もこもこインク&②通常インクの合計2回刷り)を6層分繰り返す…つまりは12回刷りにチャレンジです!
そして、失敗してもいいようにファブリックポスター(A4)とA4ペラトートの2種類の素材に同じように刷っていきます。
はたして何時間かかるのでしょうか…。

刷る

1層め:れき岩

①ブラウン2g+もこもこインク8g
→乾燥・アイロン後
②ブラウン100%

1層め!
もこもこインクも通常インクもいい感じに刷れました。
もこもこインクで刷った①の写真2枚を見比べていただければわかるように、アイロン前は濃いブラウンでしたが、アイロン後はうすいブラウンに変化しました。
色がうすくなることを考えて色作りをすることが重要です☝

さあ!どんどん刷っていきましょう!

2層め:砂岩(アンモナイトいり)

①パン2g+もこもこインク8g
②オレンジ60%+ブラウン40%

2層め!
いい感じに刷れました。
まだまだ地層感はないですねぇ(焦)

3層め:火山灰

①グレー2g+ブラック1g+もこもこインク7g
②ブラック100%

3層め!
もこもこインクを7割にしたせいか、今までと比べて膨らみが少し浅いです。
8割にすればよかったと後悔…。
そして少し疲れてきました!
刷る回数は少ないですが、道具を洗ったり位置を合わせたりする作業がじわじわキテます。
ここで休憩をはさみたいところですが、続行します✊

4層め:砂岩(お魚の化石入り)

2層めと同じく①パン2g+もこもこインク8g ②オレンジ60%+ブラウン40%

4層め!
残り半分を切って少し厚みがでてきました!
しかし、端をピッタリ合わせて刷るのが難しいです…(涙)
そして日が暮れてきて写真が暗くなり始めました…トホホ。

5層め:泥岩

①コーラル1g+ブラウン1g+もこもこインク8g ②コーラル50%+ブラウン50%

5層め!
重ねれば重ねるほど地層っぽくなってきました。
小学校の理科の教科書を思い出します。

6層め:土

①パン1g+ブラウン1g+もこもこインク8g ②mori100%


6層め!
最後は土の上に草を重ねて、完成!!
お疲れさまでした!

11時頃から作業を開始しましたが、全て刷り終えたのは18時でした…。
お昼休憩の1時間を抜くと6時間です。6時間!
これから後片付けがあるのかと思うと気が遠くなります。

挑戦される方には時間に余裕を持って作業していただくか、数日に分けて作業することを心からおすすめいたします。(そして疲れは失敗のもとなので、こまめな休憩が大切です。)

まとめ

横から見ると、ちゃんと層になっているのがわかります。
かなりぶ厚いので定着が心配ですが、今回のような洗濯する機会が少ない素材への印刷なら問題なさそうです。
(思いっきりめくったら剥がれてしまうかもしれませんが…。)

質感は、もこもこというよりガシガシ?ざらざら?
他のスタッフからは「革みた~い」「重っ!」「カチカチやん」と言われました。
どうぞご参考までに。

今回はもこもこインク6回刷りでの挑戦でしたが、さらに刷り重ねればもっともっと厚みを出すことができるかもしれません。
この記事を読んでいるチャレンジャーがいましたら、ぜひ10回刷り、20回刷りに挑んでみてください。

休憩は大切に。

今回使用した道具

ファブリックポスター(A4)
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A4ペラトート
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もこもこインク
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SURIMACCAインク
(通常インク)
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

SURIMACCA
https://surimacca.com/
06-6485-7350(10:00~19:00)