レトロ印刷は、実際刷ってみると、データで見ている時よりコントラストが低く印刷されます。たとえば、ベタの上に載せた抜き文字や、隣り合ったオブジェクトの濃度差など、思ったより見えづらい?と感じることも。

ベタは100%です。濃度差が低いと、イラストも文字も背景に馴染んでしまいますね。絵の大きさなどにもよりますが、目安としては、背景との差が20~30%ないと見えづらいとお伝えすることが多いです。細い線や小さな文字などは、さらに差をつけたほうがよさそう。


同様に、100%濃度の線画の中をグレーで塗りつぶすときも、濃度差が低いと線と塗りが馴染んではっきり見えないことも。


写真も同様に、データよりも濃度差がなじんで印刷されるので、濃い部分と薄い部分のコントラストをはっきりつけてあげるといいですね。

レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版印刷機)での印刷を専門とする印刷所です。『印刷のタネ』ではレトロ印刷の入稿のコツや使い方を、『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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