シルクスクリーンの製版データを作るには、PCのソフトがぜったいに必要!ではないんです。
紙原稿でも製版できます!
「手描きの良さを活かしたい」
「パソコンは苦手」
という方はぜひ紙原稿で製版注文をしてくださいね◎
今回はきれいな製版にするための紙原稿の作り方をおさらいしようと思います!

紙とペンを準備する

JAMの製版サービスは「デジタルスクリーン製版」になります。
デジタルスクリーン製版では、原稿の黒(K100%)を読み取ってその部分に孔をあけていきます。
なので、製版用の原稿を作るときは「黒1色」で作りましょう!
均一にムラなく描けるマーカーなどがおすすめです。

JAMに届いた紙原稿はスキャナーで読み取って製版していきます。
絵を描く原稿の背景に色がついているときれいにスキャンすることができません。
コピー用紙のような真っ白の紙を準備します。

真っ白の紙と黒色のペンで!
製版サイズに合わせた紙を準備するとわかりやすいです○

絵を描く

白い紙と真っ黒ペンを準備したらさっそく原稿を作っていきましょう!
原稿を描く際のポイントは「原寸サイズ」で作ること。
そして多色刷りの場合は、刷りたい色のインクごとに製版する必要があるので紙原稿も色ごとに分けて作ります。
黒地のベタに白インクのペンを使うと、簡単に白抜きのデザインが描けますよ。

2色刷りなので、色ごとに分けて原稿を作ります。

紙原稿を郵送する

原稿ができたらあとは紙原稿を送るだけ!
JAM WEBSHOPで製版を注文した場合は、注文後にJAMから入稿先のご案内をメールでお送りします。紙原稿の郵送先もこのメールに記載されているので、ご注文後に紙原稿を郵送してください。ここで大切なのが、原本は手元に置いてコピーしたものを郵送すること!もしものために、原本はしっかり保管しておいてくださいね!

今回のように2色刷りで原稿が2枚ある場合や複数枚注文をするときは、サイズとメッシュ数・クリーナーありなしがわかるようにしておきましょう。製版時に影響されない原稿裏面の端などに書いてもらっても大丈夫です!

こんな原稿に注意!

・鉛筆などの薄い線で描かれている
・ボールペンなどの細い線で描かれている
・下書きが綺麗に消えていない
・背景が細かい点など汚れている

こういった原稿は製版にも影響がでてしまい、綺麗に印刷できません!
紙原稿を送る前にチェックしておくと◎です。

印刷してみる!

原稿がJAMに届いたら、チェック完了のメールが届きます。製版前に確認が必要なことがあれば、こちらもメールでご連絡するのでメールのチェックも忘れずに!郵送した紙原稿は、製版と一緒にご返却します。

手元に届いたらさっそく印刷してみましょう!
製版をSURIMACCAに張って、まずは1色目をプリント。

まずは1色目の版を刷ります。色の濃いインクから刷ると位置を合わせやすいです。
1色目が刷れました!

できました~!紙原稿と比べても綺麗に印刷できています◎
続いて2色目。KOTTERIホワイトで刷ってみます。

しっかり刷る位置を確認して2色目をプリント!

できました!大成功~!!手描きのタッチがきれいに再現されました。黒ペンではっきりした線で描くと、刷ったときの仕上がりもバッチリです。

紙原稿で2色刷り完成!
黒ベタに白ペンで描いた抜きのデザインもばっちり。しっかり抜きの幅を取るのがポイント!

ちなみに、さきほどご紹介した「こんな原稿に注意!」の数々、刷ってみるとこんな感じになりました。

鉛筆などグレー部分は網点状になってしまいます。線が細いとカスレの原因に!
下書きの線や背景部分の汚れは消していないと製版に反映されてしまいます!
アップでみるとこんな仕上がりに。 せっかくの手描き原稿が…。もったいない!

仕上がりに影響大!!!しっかりとした線で描いて、下書きは残さず消しましょう~!紙の汚れがないかも要チェックです。

wordやexcelデータはPDFに変換できます

データ形式で入稿する場合、「ai、psd、pdf、jpg、png」といった基本的な画像データ形式でのご入稿をお願いしています。wordやexcelデータは対応していませんが、PDF形式で出力保存するとデータでの入稿ができます。紙に出力して原稿を郵送する必要はありませんのでご参考に◎
●「ファイル」→「名前をつけて保存」→「ファイルの種類」→「PDF」を選択!

まとめ

・紙原稿は白い紙に黒1色で作る
・インクの色ごとに版を分ける
・原稿は原寸サイズで作る
・原稿に汚れや下書きの跡はないかしっかり確認!
・郵送するのは原本ではなくコピーしたものを送る

シルクスクリーン製版、紙とペンさえあればできちゃいます!お絵描きしたイラストで気軽にオリジナルのグッズを作ってみてくださいね~!

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