シルクスクリーンに慣れてくるとやってみたくなる多色プリント。
ただ、シルクスクリーンで多色刷りをしようとすると、使用する色の数だけ版とインクが必要になります。
2色プリントならインクと版それぞれ×2、3色プリントならそれぞれ×3…、とその分費用と手間がかかります。
…できるだけ節約したいなあ、と思いますよね。
今回のJAMLABではそんな時に役立つ裏ワザをご紹介!
なんと使用するインクの数よりも色数が増える裏ワザですよ~
まずは原稿を用意します
今回用意したのはこちらの原稿。
車の原稿を用意しました。車体部分とタイヤ部分で版分けをして、XSサイズが2版です。
1色目をプリントする
まずはブルーのインクで車体部分をプリントします。
プリント位置にご注目!右寄りにプリントしているのがお分かりでしょうか。
2色目を重ねてプリントする
お次は2色目。ここがポイントです。
今度は同じ版を使用して左寄りにプリントします。真ん中にくる車が重なるように位置を合わせてイエローをプリントします。
真ん中の車体を見ると、ブルーとイエローが重なることでグリーンになりました!
インクは2色しか使用していませんが、3色目を表現することができました。
多少ズレてもかわいい仕上がりになります。
なぜこのようなことが起こるかというと、JAMで取り扱っているSURIMACCAインクはJAM×ターナー色彩の共同開発で生まれた、シルクスクリーン用水性インクです。水性インクは透過性があるため、重ねてプリントすると混色し、新しい色が生まれるのです。
最後にタイヤ部分をプリントすると、3色の車の完成です!
プリント順を変えてみよう!
先ほどは1色目ブルー、2色目イエローをプリントしましたが、プリントの順番を変えるとどうなるのでしょうか。
1色目イエロー、2色目ブルーでプリントしてみましょう。
グリーンはグリーンですが、先ほどとはちがい青味の強いエメラルドグリーンのような色になりました。
あとからプリントをした色のほうが強く出るので、プリント順によって色味が変わります。
インクを変えてみよう!
色んなインクをつかってどんな色になるか遊んでみましょう。
■ネオンイエロー×ブルー →紫
■ネオンピンク×イエロー →オレンジ
まとめ
今回の記事で車体部分に使用したインクはブルー・イエロー・ネオンピンクの3色ですが、表現できた色はその3色に加えグリーン・むらさき・オレンジと合計6色の表現ができました。
インクの組み合わせやプリント順を変えることでもっともっと遊べそうです!
ぜひ作品づくりに取り入れてみてください~◎
今回実験で使ったもの
SURIMACCAセット
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SURIMACCAインク
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。
- SURIMACCA
- https://surimacca.com/
- 06-6485-7350(10:00~19:00)