膨らむインクでスタンプづくり

シルクスクリーンでなんちゃってスタンプはつくれるのか?熱を加えて膨らむ発泡インクを使って挑戦してみました!
JAMではシルクスクリーン用の水性インク以外にも、もこもこやモケモケインクなどを取り扱っています。さらにワークスペースでは量り売りでお使いいただける油性インクもございます。油性にも発泡や蓄光インクもあるので、全部あわせると実はかなりたくさんの種類のインクが。ずっと気になっていた、水性の「もこもこインク」と油性の「発泡インク」。※油性はワークスペースでのみ使えます。

両方とも刷ったあとにアイロンなどで熱を加えることによって、印刷面がもこもこに膨らむインクなのですが、印刷面が膨らむということは、簡易なスタンプがつくれるのでは!?と思い、検証してみることにしました。インクを比較しつつ、シルクでスタンプがつくれるのか、実験開始です。

1.刷る

スタンプの支持体となるイラストボードに刷ります。熱を加えると紙はたわんでしまうので、イラストボードなどある程度厚みがあるもののほうが◎
今回は店頭とオンラインでも取り扱いのある「ぶあつい紙」と1mm厚のボードを用意しました。
どちらのインクも乾きやすく版に詰まりやすいので、
版は「70メッシュ・クリーナーあり(インクがよく通る製版)」がおすすめです。今回は同じ手描きのモチーフをサイズ違いでいくつか並べてM版に製版してみました。

版とボードをそれぞれ固定し、しっかりもこもこにさせるために水性・油性どちらも2回刷り重ねました。水性はうまくいきましたが、油性はインクがかたく、ブレて何度かやり直しに。

2.アイロンをかける

刷り終わったら次はアイロンです。水性のもこもこインクは、アイロンをかける前にしっかり乾かしましょう!一方、油性の発泡インクはアイロンをかけるまでは乾かないので、印刷面には触れないようご注意ください。

印刷面にクッキングシートを当て、その上からアイロン(高温)をかけます。ある程度の圧力を加えたほうが膨らむので、家庭用のアイロンを使われる際は膨らみ具合を確認しながらかけましょう。

アイロンをかけると、インクがもこもこと膨らみました!横から見ると若干印刷面が立ち上がってはいますが、スタンプとしては??使えるのでしょうか?!一抹の不安が・・・!

3.スタンプに仕上げる

アイロンをかけると厚紙がたわんでしまい、このままだとスタンプとして押しづらいので、土台として木材を貼り付けることにしました。今回は余っていた薄いベニヤ板を使いました。厚みがあるほうが押しやすいですが、薄いものでもじゅうぶんです!薄いものであればカッターでも切れます◎

印刷面を切り取り、ボンドで木材に貼り付けます。しっかり乾かしたら、なんちゃってスタンプの完成です!

「もこもこ」と「発泡」インク対決

スタンプが完成したので、スタンプ台でインクをつけてポンポン押していきます。インクはしっかいめにつけると◎

水性の「もこもこインク」と 油性の「発泡インク」で刷った仕上がりを、比較したところ・・・

左の水性「もこもこ」インクのほうが、くっきり出ました!油性も膨らんではいるのですが、粗めの粒状のような仕上がりになりました。刷りやすさ・仕上がりともに、スタンプ用には水性の「もこもこインク」がおすすめです!

もこもこインクでつくったスタンプを使って、いろんな紙に試してみました。

シンプルな形でも、インクや紙を変えたり、重ねて押すと表情も変わるのでついつい夢中になってしまいます!

リピートになる絵柄を用意すれば、1つのスタンプで総柄にすることも。色を変えるときは、ウエスなどで拭けば問題なく使えました。

まとめ

シルクスクリーンでスタンプができるのか、作業途中も半信半疑でしたが、なんとかスタンプとして使えるものに仕上がりました!

すぐにパッと刷れるシルクスクリーンとちがって、毎度インクをつけて紙にうつす手間はあるものの、スタンプならではのやさしい表情があらわれます。木版画のような雰囲気がありますね。簡単なスタンプならぜひシルクスクリーンでお試しください!あくまでも簡易なスタンプですので、正確さが必要になる図柄やしっかりと繰り返し使える耐久性のあるものをつくられたい方は「はんこ」のご注文をおすすめいたします。

今回実験で使ったもの

もこもこインク
商品を見る

ぶあつい紙
商品を見る

SURIMACCAホルダー
商品を見る


JAMLABとは、レトロ印刷とシルクスクリーンの可能性を探っていく実験室です。
JAMスタッフが日々行っている実験を記録しています。