8月19日から8月31日まで開催中の『DANCE 』展。JAMでは1年ぶりの個展となる本展には、カマダさんのシルクスクリーン作品や大人気のアクリリックフラワーをはじめ、多数の作品やグッズが並びます。アイディアソースや今回出展している作品について、カマダさんにお話を伺いました。

-自己紹介と普段の活動を教えてください。

大阪在住のイラストレーターです。手先を動かすことが大好きで、絵を描く他にもインテリア作品なども制作しています。企業やカフェ、ミュージシャンへのイラスト提供の他、個展やポップアップストアでの展示販売も積極的に行っています。

-今回の展示のタイトルの由来やコンセプトをお教え願います。

好きな音楽を聴いているときや夜に自転車を漕いでいるときに沸き起こる、踊るような感覚を表現しました。軽やかな作品にしたくて、シルクスクリーンで作品を刷った布でクッションカバーを仕立て展示しました。

-今回展示されているクッションカバーやポストカードなどのシルクスクリーン作品は手刷りでされているのですか?カマダさんにとってシルクスクリーンはどんな存在ですか?

シルクスクリーン作品はすべて手刷りしています。JAMと出会ってシルクスクリーンはとても身近な表現方法のひとつになりました。シルクスクリーンで刷ると、絵のタッチに素材の質感がプラスされ温かみも出つつすっきりとした印象を出せる気がします。

-ドローイングの枠にとどまらずにどんどん自由に活動されているカマダさんですが、新しいアイディアはどんなときに浮かぶのですか?

散歩中や制作中、寝る前などふとした時に思い浮かぶことが多いです。A4のコピー用紙にひたすら思いつく言葉や絵を書いて、次の作品作りのとっかかりを探すこともあります。しっかりしたアイデアというよりは、アイデアの端くれを見つけたらとりあえず作ってみて、そこからまたどうするか考えるという工程を繰り返して作品を作っているように思います。

-お花のインテリア作品アクリリックフラワーを制作するに至った経緯を教えてください。

線画に厚みを持たせたいという思いがずっとあり、別の素材で大きめのオーナメント作品などを作っていたのですが、より持ち帰りやすく飾りやすい作品を作りたいという思いから、アクリル製の花瓶に入れて飾れるサイズのお花のインテリア作品を作るに至りました。
今年6月にsunsunさんというセレクトショップでの個展で初お披露目をしたのですが、アクリリックフラワーの構想段階から店主さんにはたくさんのアドバイスやご意見をいただきました。店主さんのおかげで思いを形にできたと言っても過言ではありません。

-JAMでは1年ぶりの個展となりますが、前回の展示を振り返って作品や心境になにか変化はありましたか?

JAMでの展示は毎回自分にとって新しいことをやってみようと思っていて、今回も普段メインに描いている線画ではなく平面的な絵での展示に挑戦しました。JAMには開放的で自由な雰囲気があり、何でもやってみたい私にとってとてもありがたい場所です。

-最後になりましたが、今後の予定や目標もぜひお聞かせください。

今後もたのしく制作していきたいし、もっともっといい作品を作れるようになりたいです。いつか海外でも展示がしたいなと思います。


カマダマミコ

イラストレーター。ミュージシャンやカフェ、百貨店など多方面へアートワークを提供する一方、積極的に作品制作を行い毎年各所で展示を行っている。

今年6月にはアクリリックフラワーというインテリア作品を発表。ジャンルの垣根を超えてさまざまなものを制作している。

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