フロックシートを使用すれば、毛羽立ったような質感のプリントが楽しめます。

今回は、フロックシートを使って多色プリントに挑戦します!

原稿を用意する

原稿

仕上りイメージ

通常のシルクスクリーンの場合は、多色プリントを刷る際、色ごとに原稿を用意する必要がありますが、フロックシートを使用する場合は、インクではなくホットバインダーという接着剤を使用するので、原稿を色ごとに分ける必要はありません。

ポイントは、各色が接しないように原稿をつくること!

ホットバインダーをプリントする

ホットバインダーの詳しい使い方はこちらをご覧ください。
※ホットバインダーを使用する場合、70メッシュ(クリーナーあり)の版をご用意ください。

ホットバインダーがしっかりプリントできていないと、フロックシートが綺麗に定着しないのでお気をつけください!

ホットバインダーが透明なので、見えづらいですが、きれいにプリントできています。

しっかり乾燥させましょう。

フロックシートをカットする

フロックシートを各色ごとにカットします。

ポイントは、図のように図案より少し大きめに切り、かつ、フロックシート同士が重ならないようにすること!

アイロンで熱圧着させる

先ほど切ったフロックシートをすべて図案の上にのせましょう。
このとき、毛羽だった面が下になるようにのせます。

そして、あて布(クッキングシートなど)を重ねて、アイロンを当てます。
この時、フロックシート同士が重なっていると、段差が生まれ、うまく圧着されないのでご注意ください!

基本的には150度に設定したアイロンで、20秒ほどしっかりと圧をかけながら熱を加えいただくとフロックが定着しますが、生地との相性により温度や秒数が異なる場合がありますのでご注意ください。

今回のミニトートはキャンバス地なのではちょっと長めにアイロンをあてましたよ!

アイロンのあとはすぐには触らず、しっかり熱を冷ましましょう。

フロックシートをめくる

熱が冷めたら、ゆっくりフロックシートをめくります。

シートも毛羽がホットバインダーに圧着されて、転写されます。

完成!

毛羽毛羽した手触りの楽しいミニトートが完成しました!

単色作品になりがちなフロックシートですが、工夫次第で多色プリントも楽しめますよ。
版も1つで良いのでお手頃価格でチャレンジできます◎
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

まとめ

・フロックシートでも多色プリントはできる
・ホットバインダーを使用する場合、版は70メッシュ(クリーナーあり)を使用する
・フロックシートは重ならないように配置する
・熱が冷めてからはがす

今回実験で使ったもの

フロックシート【全12色】
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ホットバインダー
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ミニトート
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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