シルクスクリーン小型製版機「handerude」の発売開始に向けて
SURIMACCA+のお店や一般の利用者さんに、handerudeを使ってもらいました!
感想や作品をご紹介していきます。

handerude(ハンデルデ)
handerude はシルクスクリーンキット SURIMACCA に対応した
JAMオリジナルのシルクスクリーン小型製版機です。
https://handerude.studio.site/

nandakaさんはどのような活動をされていますか?

nandaka(なんだか)は、千葉県を拠点に活動する夫婦デザインユニットによる手紙に特化したステーショナリーブランドです。
紙と印刷のユーモラスな組み合わせを追究した、オリジナルのレターセットをお作りしています。

〈ABOUT〉 なんだか手紙が書きたくなった。 そんなふうに思える相手や機会がふっと訪れた時、普段の自分の文字数やその時の気分に合って、自由に書きたい気持ちを尊重してくれるレターセットがあったら。 そんな個人的な願いから立ち上げたステーショナリーブランドです。

私たちが作るレターセットは、手紙を書く時の心の状況や、自然に出てくる言葉の量が多い人にも少ない人にもフィットするように、サイズ選びからお楽しみいただけます。
サイズは自分たちで設計しており、S・M・L・XL・W(ワイド)サイズの5つに分かれています。

手紙を書く時に本当に必要なカードや便箋は、書く行為をさりげなくサポートし、応援し、時には思いがけず、自分の魂に近い場所からするりと言葉を解放してくれるものではないかと思います。 このような手紙の在り方を起点に、常に改良を重ね、「なんだかいい」手紙のデザインを追究していきます。

JAM:nandakaさんのレターセットはどの商品も優しさや使う方の気持ちやイメージを入れ込んだアート作品のようです。今回のhanderudeモニターではどんなメッセージカードを作られたのでしょうか?とっても楽しみです。😊

handerudeにフィルムをセッティング!
電源ボタンをポチっ!
イラストが製版されています~!

モニターに応募したきっかけを教えてください。

シルクスクリーン印刷ならではの色の出方やインクの乗り方が好きで、商品のコンセプトと合う場合にはSURIMACCAを使用して商品を制作しております。

JAM:商品のコンセプトに合わせてSURIMACCAを使って印刷していただけてうれしいです!シルクスクリーンならではのカスレやにじみ・ズレなど1つの作品でいろんな味わいの作品がつくれそうですね😊

コンパクトなサイズのhanderude、みなさんのアトリエやお店に1台いかがですか?

その際JAMのオンラインショップからシルクスクリーン製版の注文をさせていただいておりました。そんな中handerudeの発売とモニター募集のニュースを拝見し、シルクスクリーン製版から自分たちでできたら作るものの幅も広がりそうだなと思い応募いたしました。

JAM:JAMではシルクスクリーン製版の注文も行っているのですが、手元にすぐ欲しい場合や、ちょっとした試作での製版をするのには少し惜しいですよね・・。
handerudeがあればご自宅やアトリエでものづくりができるので、作品の表現方法を試作できたり時間に追われず自分のペースで作業ができますよ!◎

まずはフィルムをフレームに張ります
ローラーでフィルムを押し込んで…
シルクスクリーンで紙に印刷!

handerudeを使ってどんなことをされましたか?

新商品のメッセージカードの試作と本番制作にhanderudeを使用いたしました。

JAM:サボテンをテーマにした「Cactus Postcard」のメッセージカードはなんと完売!3色で印刷されたドットのサボテンは立体感もアリ、どこか懐かしさを感じるようなレトロゲームのような雰囲気もあってスタッフMも大好きな作品になりました◎

インクを置き置き…
紙の位置取りをして印刷!
3色刷りのメッセージカードの完成!

実際にhanderudeを使ったのはどんな方ですか?また、handerudeを使って何を作ったかを教えてください。

二人で使用しました。
最初はハーフエアという紙とミントのインクを使って、十二星座の乙女座の図案を刷ってみたのですが、思った仕上がりと違う結果となりました。

ハーフエアの風合いを活かせるようにスプレー模様の入った図案にしてみたのですが、かすれが出過ぎてしまいました。普段は120メッシュを使うことが多いので、80メッシュの粗さに慣れていなかったことも原因の一つでした。

そこで図案と紙をガラッと変えて製版もやり直しました。サボテンの図案を作り、紙はカラープランを、インクは紙の色に合わせてTOKYO・ミント・ラムネの同系色をコーディネートして刷ってみることに。3版での重ね刷りは初めてでしたが、図案と紙とインクの組み合わせがうまくいって予想以上のきれいな仕上がりになりました。

JAM:handerudeのシルクスクリーン製版フィルムは「80メッシュ」でシルクスクリーンでよく使用されるメッシュが粗いものになっているため、印刷する時の角度や力加減によってインクの量が変わります。

試し刷りでサンプルを印刷して実際の風合いを確認するのはとても大事ですね◎

イメージしていたものと実際に作ったものとでは違いが起こるのです。(それもまた面白い部分ですよね・・・)
イメージしていたよりよくなった!・・・イメージしていたより難しかった!みなさんも実際に体験されたときにどんな仕上がりになったかぜひ感想を教えてくださいね!

1色目のサボテンさんたち。多めに刷るのも◎少なめに刷るのも◎
好きな枚数で印刷できますよ~!
下地のベタ面、サボテンの影部分、薄い影部分と3枚に版を分けて立体的な作品に!

handerudeを使用してみていかがでしたか?

セットがとにかく簡単でびっくりしました。一度ドライバーをインストールしてPCに繋いだら、使いたい時は電源ボタンをONするだけですぐに起動してくれるのが良かったです。またメッシュに関してもトイレットペーパーをセットするくらいの簡単な動作で機械にセットできて、本当に誰でもすぐに扱えるなと思いました。

Adobe Illustratorから直接印刷ジョブを出すこともできました。インクジェットプリンターと同じ感覚で使用できとても便利でした。

JAMのオンラインショップから製版を注文する時はちょっと試したいというだけではもったいなくて注文できず、過去の経験に頼って保守的な選択をしがちでしたが、handerudeが手元にあれば新しい挑戦がしやすくなると思いました。

また製版が手元に届くタイムラグがなくなるので、突発的な品切れなどで商品をすぐ増刷しなくてはならなくなった時にも対応できますし、忙しい時でも作ることだけに集中できそうです!

JAM:handerudeのセット方法は専用のドライバー(プリンタを制御するためのソフトウェア)をインストールすればパソコンと接続ができます!

ドライバーのインストールをクリアした後はデータを送信するのみでシルクスクリーン製版がはじまります!
データの送信方法も一般的なプリンターと同じようにプリントアウトを選択すれば製版がはじまります!

またhanderudeが手元にあれば実験的にものづくりをするのにも良いですし、量産用にたくさん製版をしておいて空いた時間に印刷の作業をするのも良いですね!

紙の風合いとインクの組み合わせによってオリジナルのカードが完成!素敵~!
乙女座のシルクスクリーン作品の完成!
もう片面にも印刷があります◎

今後、handerudeをどのようなことに使用してみたいですか?

今回は3版で印刷することに初めて挑戦してうまくいったので、今後4色分解や5版以上などでポストカードを作ってみたいと思いました。handerudeがあるとたくさん版を作ることへのハードルが下がってすごく助かります!

JAM:シルクスクリーン製版の注文はJAMでも行っていますが、製版の注文・データの入稿など準備が必要になりますが、handerudeがあれば好きなタイミングですぐに製版ができるのでより手軽にシルクスクリーンを楽しむことができますよ◎

今回handerudeモニターインタビュー第16弾としてnandakaさんに利用していただきました!
nandakaさんのステーショナリーはどれも素敵なアイテムが揃っているので、ぜひWEBサイトをチェックしてくださいね~!

nandaka
nandaka(なんだか)は手紙という最小単位の創造を楽しく行えるステーショナリーを作っています。
2024年1/14(日) 文具マーケット【H-11】
WEB:https://nandaka.jp/ja
Instagram:@na.n.da.ka