細かいデザインはどこまで刷れるのか - 紙編 -

細かいデザインはどこまで刷ることができるの?実際に原稿を作る際に気になるポイントですね。
この線はしっかり出したい!白抜きの文字は見える?メッシュ数の違いでも変わってくるの?
などなど、質問をいただくことも多いポイントを今回は実験していきます!ちなみに今回の実験は「紙編」となります。
【ラボ】細かいデザインはどこまで刷れる?布編こちら
【ラボ】細かい絵って刷れますか? はこちら

まずは、こんなチャートをつくりました。
こちらを使ってメッシュ数を変えながら刷っていきます!

まずはメッシュの違いについて、おさらいしましょう~<70メッシュ>布にしっかりインクを落としたいときにおすすめです。メッシュが粗く、紙に刷るとメッシュの模様がでてしまうこともあります。
<120メッシュ>網目が細かいので、細い線が出やすい。細かい図案や紙にはこちらがおすすめ。SURIMACCAインクはこちらがおすすめです。※金銀銅ホワイトを除く
◎もっとく詳しく知りたい方はこちら

120メッシュで厚紙「しろ」

【黒線】
細い線は、0.1ptまで出てますね~ただ1pt以下になると線の太さがまちまちだったり、かすれる部分があったり。パキっとは出ません。

【白抜き線】※黒い部分がインクです
1ptがぎりぎりでました。0.5ptは途切れ途切れでなんとか…。0.25pt以下については線どこいった…。インクで潰れてまったく見えずです。

【黒文字】
5ptまでは読めますがそれ以下となると厳しめ。フォントや文字の太さによっては6ptでも読めない文字もありそう。


【白抜き文字】※黒い部分がインクです
全然読めない!!!予想以上に潰れてしまいました。
12ptのゴシック体は読めますが、明朝体になると消えてしまう線が出てきます。
12ptでも線を太くしたり、フォントを工夫する必要がありますね。

70メッシュで厚紙「しろ」

【黒線】
細い線は120メッシュよりも波打ってしまいました。インクがよく落ちている部分とかすれてしまう部分の差が激しいです。

【白抜き線】※黒い部分がインクです
線の部分にもインクがのってしまってヨレヨレの線になりました。120メッシュでは1ptも刷れましたが、70メッシュでは厳しいですね。

【黒文字】
こちらもインクがのりすぎてパキっとは出ませんでした!8ptでも読みにくいですね…。

【白抜き文字】※黒い部分がインクです
120メッシュよりもっと読めない!しっかり読めるようにするには120メッシュで工夫した方がよさそうです。

【厚紙しろ】120メッシュ/70メッシュ

同じptでもメッシュ数を変えるとかなり差が出る結果になりました。

ちなみに「pt」という単位だと、アナログ原稿派の方にはわかりにくいですよね。
1pt = 約0.35mm となっています。

まとめ

●紙に刷るときは120メッシュがおすすめ!
●線は1ptでもかすれたり出ないことがあるので、パキっとだしたいときはそれ以上の太さに!
●白抜き線・白抜き文字は、潰れる可能性が高い!文字を読めるようにするにはフォントや大きさを工夫しましょう!
※aiデータでの結果になります。画像データでの製版ではございません。

るときの力の入れ具合や、重ねて刷ると実験結果とはまた違う結果になります。あくまでも参考までに考えてくださいね!

SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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