KOTTERIシリーズのレッド、ブルー、イエローが発売されてそれなりに経ちましたがみなさん使ってますか~!
KOTTERIシリーズの詳細はコチラ
黒地でも発色するので今までよりも作れるものの幅がグッと広がったのではないでしょうか。

今回はそんなKOTTERIシリーズのあまり知られていない使い方のご紹介も兼ねた実験をしていきたいと思います!

KOTTERIシリーズは通常インクとも混ぜれる!

実はKOTTERIインクは他の通常インクとも混色することができるんです。

しかし、そこで気になるのは発色問題!
せっかく理想の色を作れても黒地での発色が悪ければ意味がありません。

そこで今回は、KOTTERIインクと通常インクを混ぜたとき、黒地に沈んでしまう比率の境目を探っていきたいと思います。

色決め

探るといっても全部の色を試すと途方もない時間がかかってしまうので組合せを一つ決めて進めていきます。

今回使用するのはKOTTERIレッドとネオンイエローです。

上手くいけば綺麗なオレンジになりそうですが結果は果たして…!

①KOTTERI:通常 1:1

最初は1:1で様子を見ます。

ネオンイエローは…?

完全にネオンイエローが飲み込まれてしまいましたがこれは想定の範囲内です。
では印刷していきます。今回使用する版は120メッシュでクリーナーありです。

インクを乗せて…
印刷!
バーン!
紙にもバーン!

ほぼ赤ですね。
あらためてですがさすがKOTTERI、通常のレッドとは一線を画す発色です。
ちなみにこの子はSURIMACCAスキージーを持ったままこの世をさまようおばけ、スリ平です。

おそらくこの感じだと1:2にしたところで変わらなさそうなので次は1:3でやってみます。

②KOTTERI:通常 1:3

紙(黒)
紙(白)

布、紙ともにほぼ変わりませんでした!
まだまだ余裕っぽいですね。

さらにとばして1:5でもやってみます!

③KOTTERI:通常 1:5

紙(黒)
紙(白)

布地はもうきつそうですが紙はまだまだいけそうです。
おそらく布はここら辺がキレイに発色する限界かもしれません。

紙での限界を探るため次は一気に1:10でやってみます!

④KOTTERI:通常 1:10

紙(黒)
紙(白)

布に関してはほぼ成仏しかけていますね。
紙の方もここら辺がボーダーラインの気がします。

⑤KOTTERI:通常 1:20

紙(黒)
紙(白)

布、紙ともにさすがにほとんど見えませんね…
紙の限界も1:5といったところかもしれません。
白の紙だとかなり柔らかい朱色といった印象です。

当然混ぜる色次第で結果は変わると思いますが、ここまで通常インクの比率を多くしても大きな色の変化は見られず透明度が上がるだけ、といった結果になりました。

⑥ネオンイエローだけ

紙(黒)
紙(白)

最後はネオンイエロー単体でも刷ってみました。
こう見ると本当にKOTTERIレッドに飲み込まれていたことが分かりますね。

やはりKOTTERIの混色はKOTTERI同士の方が良さそうです。

仕上げはアイロン!

仕上げにアイロンをあてて終了です!
KOTTERIインクは他の通常インク同様、自然乾燥でもしっかり乾かせば問題ないのですが、乾きにくいためアイロンをあてることをおすすめしています。

今回の検証結果を並べてみました!
一目瞭然の結果ですね。

おまけ

今回できるはずだったオレンジをKOTTERIレッドとKOTTERIイエローで作ってみました!
比率はだいたいイエロー15:レッド1ぐらいで、ポイントはレッドをほんのちょっとずつ足していくこと!
通常インクのオレンジより柔らかめの色ですがこれはこれでかわいいです。

まとめ

・KOTTERIインクと通常色を混色した際、発色の良い比率の境目は布、紙ともに1:5付近。

・KOTTERIインクと通常インクの混色自体はできるが、以前のJAMLABでも紹介したようにやっぱりKOTTERIインク同士での混色がおすすめ。
【ラボ】新KOTTERIインクを混ぜる

いかがでしたか?
KOTTERIインクの強さを痛感した実験でした。
あくまで今回の結果はKOTTERIレッドとネオンイエローを混ぜた一例ですので、みなさんも色んな色の組み合わせで試してみてください!
(おもしろい結果になったらぜひ教えてくださいね。)

今回使用したもの

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SURIMACCAインク
KOTTERI 【レッド】
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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