シルクスクリーンは特殊プリントも楽しめます!
今回は「ツヤプリパウダー」を使って、多色刷りをツヤツヤプリプリにしたいと思います◎

ツヤプリパウダーの正体は、発泡性の樹脂パウダー。
インクが乾く前にツヤプリパウダーを付着させて加熱することで、パウダー部分が立体的にコーティングされます。
ぷっくりとした仕上りがかわいく、つい触ってしまいたくなる仕上りになります。

多色刷り全面に使うとぜったいに可愛いはず!
しかしここで問題が。
ツヤプリパウダーはインクが乾く前に振りかけて使うもの。
しかし、多色刷りは刷る度にインクを乾燥させないと汚れてしまいます。
1色ずつツヤプリパウダーをふりかけて熱を加えて、また次の色を刷ってパウダーをふって…
この方法だと毎度パウダーをふる工程が大変で、熱を加えるたびに紙もどんどん反れて刷るのが大変!

クリアインクを活用しよう!

ここでおすすめしたいのがクリアインクを使う方法です。
クリアインクは他のインクに混ぜて使うと好きな濃さにできる便利なインクです。
これを単体で使うことで、イラスト全体をカバーすることができます。
ツヤプリにしたいイラスト部分の全体を覆うように、ツヤプリ版のデータを作成しておきます。

まずは1色目を刷って、しっかり乾かしたあとに2色目…といつも通りの手順でイラストを刷っていきます。

製版Sサイズに色ごとにイラストを配置しています
3色刷りです!

イラストの印刷ができたら、ここでツヤプリにしたいイラスト部分の全体を覆った柄をクリアインクでプリントしていきます!印刷の際にズレる可能性があるので、データは少し大きめに作っておくのがポイントです。

データはインクをのせる箇所をK100%の塗りで作成します。

斜線がクリアインクでカバーしていく範囲です。まずはこの範囲をクリアインクでプリントします。

クリアインクをしっかりのせていきます。

そして乾く前にツヤプリパウダーをふりかけます。新聞紙の上などで作業してくださいね。

スプーンでツヤプリパウダーをふりかけて…
余分なパウダーを落とします。

最後にエンボスヒーターを使って溶かしていきます。ヒーターの温度は120度くらいがベストです。

WEBSHOPで販売しているエンボスヒーターはスイッチを入れるだけ!
徐々に樹脂が溶けて透明になってきました!
完成~!!!

イラスト全体がツヤツヤになりました!手触りもぷっくりしていてかわいいです◎

まとめ

・多色刷り全面にツヤプリしたいときは「クリアインク」を活用しましょう!
・全体をカバーするためのデータはイラストより大きめに作ると良いです◎

ツヤプリなし

ツヤプリあり

一部ツヤプリあり
全面ツヤプリあり

ツヤプリありとなしでは仕上がりにかなり違いがでます。ワンポイントに使ったり、今回のようなイラスト全体に使ったり、遊び方は無限大∞
多色刷りでイラスト全体にツヤプリパウダーを使うときは、ぜひこの方法を試してみてくださいね!

今回実験で使ったもの

ツヤプリパウダー
\550-
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クリアインク
\660-
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エンボスヒーター
\3,300-
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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