SURIMACCインクの印刷用途は主に布や紙ですが、コンクリートなどの石系のものには刷れるのでしょうか?ということと同時に、コンクリートなどに刷った場合の耐久性なども今回は検証していきたいと思います!
うまくいけばSURIMACCAインクの可能性はさらに広がるのではないでしょうか…!
場所を選ぶ
肝心の検証場所ですが、コンクリートで人が通ったりして耐久性が試せるところ…
そうです!お店の床を使って試してみたいと思います!
毎日誰かしら通るところから比較的人通りが少ないところまで合計5か所に刷り、削れや汚れなど1週間でどれぐらいの変化があったのか見ていきたいと思います。
データを作る
今回使用するデータですが、せっかく床ということなので私の好きな動物(?)たちの足跡にしてみました。
印刷スタート!
それでは早速印刷していきます。
まずは絶対に毎日人が通るレジ前に刷っていきます!
一番人目に付く場所なだけに緊張します…
床に直接刷るのでセッティング自体は簡単ですが結果やいかに
使用したインクがKOTTERIホワイトなので思っていたよりもはっきりと出ました!
そして驚いたのは乾くスピード!
布や紙であれば乾くまで少し時間がかかるのですが10分も経てばほとんど乾いていました!
なかなか幸先の良いスタートです
次はインクを置いている棚の前に刷ります
先程のKOTTERIホワイトより汚れが目立ちにくいのではないかという考えから、インクはブラックを使っていきます。
先ほどと違い、連続させて刷らないといけないのでまずは一つ飛ばしで刷っていき、それが乾いたら間を埋めるように刷る、といった感じで進めていきます。
が、嫌な予感がします。
案の定随分歩幅の小さい恐竜になってしまいました(泣)
これは図案作成の時点で気付くべきでしたね。
しかし、絵柄自体はひび割れとの相性は悪くないのではないでしょうか!
どんどん行きましょう
お次はトイレ前にペンギンを歩かせてみます
あらためてトイレ前の床を観察してみると他の床とは少し質感が違います
果たしてこの違いが仕上がりに影響してくるのでしょうか
刷れました!
ですが、よく見ると…
前述したように材質がお店の他の床と違うということとひび割れやへこみが多かったので納得のいく結果にはなりませんでした…
刷る前に完全に平坦であるか確認する必要性を身をもって知ることができました。
刷り作業もあと少しです!
次はこれまで刷った場所に比べて人通りが少ない場所に刷ります!(体感ですが…)
絵柄も小さく刷る場所もかなり綺麗なので調子よく刷っていきます!
トラブルは突然訪れます。
フレームのサイズまで思慮が及ばず刷りたい場所に刷れないという事態が発生してしまいました。
干渉するものが動かせればいいのですが、今回は作業の規模が大きくなってしまいそうなので残念ですが断念です。
そんなこんなで犬ゾーンは刷り終わりました!
かわいい!!
フレームの都合で理想よりも刷る回数が一回少なくなってしまいましたがかなりかわいく刷れたのではないでしょうか!
最後は、電解コーナーの中でもあまり人が歩かないであろうところに刷ります
製版の都合上70メッシュで通常インクのパンを使ったのですがやはりインクが出すぎたところもありました。
ムラになっている場所はより重点的にドライヤーを当てていきます
どこも簡単には刷らせてくれませんでしたが、これで当初の予定通り5か所に刷り終わりました!
一週間後の姿
ではここからは一週間経過した様子を見ていきます
まずはレジ前です!
削れたりなどはしていませんが、やはり人が出入りするところということと白インクのため汚れがかなり目立ちます。
続いてインク売り場の前です。
ホワイトよりは汚れが目立たないのではないかという理由でブラックを使いましたがどうでしょうか
全く汚れが目立たないわけではありませんが色味は比較的はっきりと残っています!
白っぽい汚れは目立っているように見えるのでグレーでも良かったかもしれません。
次は少し怖いですがトイレ前のペンギンの様子を見ていきます。
やはりレジ前同様なかなかの汚さです。
もちろん白インクだということもありますが、トイレ前ということで水気が他の場所よりも多かったために汚れが付きやすかったのではないでしょうか
気を取り直して次は犬の足跡です!
印刷が一番うまくいっただけに綺麗であってほしいですがどうでしょう
遠目ではわかりづらいので寄って見てみます。
一つ一つの面積が小さいということとレジ前に比べて人通りが少ないために白インクでもそこまで汚れが目立たなかったのではないでしょうか
最後は電解コーナーのブタさんです!
こちらも人があまり歩かないところを狙って印刷しましたがインクがパンなので今までと違う結果が期待できます
こちらも犬と同じで汚れてこそいますが、面積の小ささや場所の関係でそこまで汚くなっている印象はありません!
これにてコンクリートへの印刷、経過観察終了です!
まとめ
お店の床に何かを刷りたいという完全な好奇心から始まった今回でしたが、意外と気づきも多かったのではないでしょうか!
それでは今回の結果を踏まえたポイントです!↓
・平坦な場所であればコンクリートでも問題なく刷れる
・SURIMACCAインクはコンクリートに刷った場合、布や紙に刷った時よりも早く乾いた
・床に刷る場合は、壁や棚などの干渉物まで考慮して製版、印刷する
・人が通りやすく、靴などで利用する場所に刷っても削れたりはしないが、白インクだとかなり汚れが目立つので色選びは慎重にする
今回の実験参考になりましたらみなさんもぜひお試しください!
今回使用した物
SURIMACCAインク
ホワイト
商品を見る
SURIMACCAインク
ブラック
商品を見る
SURIMACCAインク
パン
商品を見る
SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。
- SURIMACCA
- https://surimacca.com/
- 06-6485-7350(10:00~19:00)