観葉植物たちの植え替え、剪定をした際に採れたゴムの木の葉っぱに、シルクスクリーンで印刷してみました!

植え替えたて、ツヤツヤのゴムの木 @大阪のおみせ

ゴムの木は、その名の通りゴムの原料にもなる植物です。楕円形で少し肉厚な、ツヤツヤした葉が魅力で、観葉植物として広く普及しています。育つにつれて、好みで選定を行うのが一般的なので、今回は下の方の葉を数枚落としてみました。濃い緑色の艶のある葉は、そのまま捨てるにはもったいないので、シルクで刷ってみよう!と思い立ち実験してみました。

剪定した中でも綺麗なものを選別
濡らしたウエスで綺麗に拭きました

今回の刷り方

まずは一番大事な下準備から。印刷面を平らな状態にします!
ワークスペースに用意のある台紙(今回は薄めのMDFボード)にスプレーのりを振ってから、葉の下に敷き、葉を貼り付けます。太い葉脈が走っている中心部分は、段差が生じるため印刷が難しいので、上下に分けて印刷していきます。

ゆるく湾曲している葉を、出来るだけ平らな状態にセッティングできました。
それでは早速、刷っていきましょう!

最初のトライの結果がこちら↓

ブレブレです!葉の表面がツルっとしているためインクが染み込まず、滲みやすいようです。アクリル板やガラス面への印刷でも同じことが起こりやすいです。

アクリル板への印刷についてはこちら→「【ラボ】アクリル板に印刷してみた

印刷が難しい代わり?に、失敗しても拭き取ることができました!
水で濡らして絞ったウエスで拭くと、簡単に落ちます。

版がずれないように意識して、先ほどより速めにスキージーを動かして刷ったものがこちら!

(ほぼ)ブレずに印刷できました!葉の下半分も同じ調子で印刷しました。
濃い緑の葉に、発色の良い白がのって、いい仕上がりになったんではないでしょうか!

番外編①:モケモケミックス

まだまだ綺麗な葉っぱがあるので、モケモケミックスにも挑戦してみました。
モケモケミックスとは、JAMオリジナルの発泡インクです。一般的な発泡インクに比べて、毛羽立ったような、少しスポンジのような質感に仕上がります。

モケモケミックスの詳しい使い方についてはこちら→「モケモケミックスであそぶ

イエローインクとモケモケミックスを2:1の割合でよ~~く混ぜてから、先ほどと同じ手順で刷ってみました。

イエローインク2:モケモケミックス1
下部分は予め白インクで刷りました

若干のムラはありますが、インクが葉にのりました。
十分に乾いたら、クッキングシートをかぶせて、150度程度に設定したアイロンで加熱しインクを膨らましていきます。

気になる仕上がりは・・・

上手くいきませんでした!インクが染み込まず葉の表面にのっているだけなので、膨らんだあとはペロッと剥がれてしまいました・・・悲しい・・・

コーティングが施されている紙などでも、インクが染み込まず同じ現象が起こることが多いです。

錦糸卵みたいになってしまいましたね。

ちなみに、アイロンの熱で葉は変色するようです。抹茶のような香りがしました!

番外編②:ホットバインダー⊕箔フィルム

続きまして、箔フィルムに挑戦!
ホットバインダーという糊をインクとして使い印刷し、その上に箔フィルムをのせて、アイロンで圧をかけながら20秒程押さえると、箔が素材に転写されるという印刷方法です。

箔フィルムの使い方についてはこちら→「箔フィルムであそぶ」

モケモケは少しずつ熱を加えるのに比べて、箔フィルムを定着させるときは同じ場所にアイロンを強く押し当て続けます。10秒程経ったところでシュワ~と蒸気が上がってきました。20秒アイロンをあてた後の葉っぱがこちら・・・

葉が少し焦げたようにみえます。フィルムを剥がしてみると・・

失敗でした・・・。葉の水分が熱せられて蒸発し、蒸し状態が出来上がってしまったみたいです。数か所転写されたところもありますが、少しの摩擦で剥がれてします程度の定着具合いでした。

まとめ

・葉がツルツルしているので、インクは染み込まず定着しない
・失敗しても拭き取れる
・熱を加える工程のある印刷は難しい

試した中では白インク以外失敗に終わってしまいましたが、以上が実験の結果でした!ポイントしては、下準備の段階で葉っぱを平らな状態にすること、版がズレやすいので、しっかり固定して行うことです。

葉っぱの種類・質感によって大きく結果に差が出そうな内容なので、夏休みの自由研究として実験してみてはいかがでしょうか?

今回実験で使ったもの

SURIMACCAインク KOTTERI(ホワイト)
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SURIMACCAインク(イエロー)
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モケモケミックス
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ホットバインダー(接着剤)
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ホログラム(箔フィルム)
約250×200mm 5枚セット
※オンラインのみ取り扱い商品(在庫限り)
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SURIMACCAセット
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

SURIMACCA
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