今年はシルクスクリーンで年賀状を作ろうかな!と思っている方へ印刷時のポイントをまとめてみました。まず、はがきの定形サイズは「100×148mm」です。ここに絵柄をおさめる場合、ひとまわり小さめサイズがおすすめです。※ピッタリすぎると作業し辛いので気を付けてください!

デザインを作る


おすすめの製版サイズは「XSサイズ」印刷可能範囲は「80×200mm」ですが、はがきのサイズを考えると「80×130mm」くらいにおさめてもらうと作業しやすいと思います!それでは用意したこちらのデータで実際に作業をしていきましょう!

XSサイズめいっぱい(80×200mm)使うと、はがきからはみ出してしまうので気を付けてください。

印刷位置を決める

年賀状など「はがき」や「カード」を印刷する際に気を付けたいのが位置決めです。インクが通っていない状態の版だと下が透けて見えるので、目視で位置の確認が可能です。一度インクが通ると下が透けて見えなくなりますので、刷り始める前に「どこにはがきを置くか」と「どこにフレームを置くか」を決めておきましょう。(※特に濃い色のインクは全く見えなくなるので注意です!)

下が透けて見えている状態
一度インクが通ると下が見えない!
はがきを置く位置に印を付けると◎
フレームを置く位置の目印もあると◎
毎回この位置に合わせてはがきを置く

大量に印刷する場合は、ホルダーを使ってフレームを机に固定すると更にスムーズです!

インクをのせて印刷する

「紙」への印刷は「120メッシュ」がおすすめ。もちろん、使用するインクによっても異なりますので、確認してくださいね!▶シルクスクリーン製版の選び方 
好きな色のインクをのせて刷っていきます。

紙を剥がす時が注意ポイント!!

紙は軽いので、固定しておかないと版にくっついて来てしまいます。剥がすときにインクが伸びてしまったり、ブレてしまう事も多いです!

紙が版にくっついてきます
剥がす時にインクが伸びてしまいました

インクが伸びてしまったまま、次の印刷をすると汚れの原因になるので必ず掃除をしてから作業しましょう。

版の周りに伸びてしまったインク
乾いたウエスで拭き取る

固定するには「マスキングテープ」を使用する事が多いのですが、紙をマスキングテープで止めてしまうとテープを剥がす時に紙が破れてしまう事も…紙の固定は「スプレーのり」がおすすめです!作業台紙に軽~くふるだけでOKです。”机に直接”や、”紙に直接”ふると、かなりベタベタしてしまいますよ…机に台紙をセットして作業するのがおすすめです。↓机にマスキングテープで台紙を貼っている状態がこちら。

はがきを置く位置に、軽くです!軽~~くふりましょう!!!

インクを乾かしましょう!

さて、印刷後のはがきを並べていると机がパンパンに…置くところが無い…!乾いてないのに触っちゃった!乾いて無いもの同士が重なって汚れちゃった…(泣)なんて事故が起きがちです。(シルクスクリーンあるある)そんなお悩みを解決するアイテムが「はがきスタンド」これがあれば省スペースではがきを立てて乾かす事ができます!(スタッフも待ち望んでいた神アイテムです!最高!)

省スペースでスッキリまとまります!!!(嬉しい…!)

応用編

作るのギリギリになっちゃった…!(泣)時間がないけど、多色刷りしてる時間もない!そんな方は版1つでもインクの使い方で工夫してみましょう!

開いたスペースでインクを混ぜ合わせて…
グラデーションになりました!

もう1色プラスしてグラデーションや、ちょんちょんと色んな色のインクのせてマーブルにしてみたり…インクの色数が増えると何か豪華に見えます!(※スタッフ個人の感想です)

箔をプラスしてみる!
イラストを描きこんでも◎

箔をプラスしてみるのも◎です!「え…箔なんて…もう1つ刷る……ってコト!?」と思いますよね。時間がない方への超おすすめアイテム「おやっとのり」です。ペンタイプののりなんですが、これで箔フィルムがくっつくんです!!好きなように書いて、のりが乾いたら箔をON!軽く擦って接着出来たらめくって剥がすだけ。めっちゃ楽!!そして一気に豪華に見えます。(だってキラキラしてるもの…)

まとめ

●紙への印刷は「120メッシュ」がおすすめ(ただし、インクによる)
●位置決めが重要
●大量に印刷する場合はホルダーを使用する
●はがきは固定して刷る
●はがきスタンドを使用すると、省スペースで乾かせる

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