レトロ印刷では製本のご注文も受け付けています。
綴じ方は「ミシン綴じ」「ホッチキス綴じ」「無線綴じ」と色々あり
ご希望の仕様・イメージに合わせて選んでいただけます。
カラフルな糸で綴じるミシン綴じは、レトロ印刷ならではの可愛さで人気です。

そんな製本規格のうちのひとつ、「天のり製本」をご存知ですか?
4辺のうち1辺の断面部分を糊で固めて綴じる製本方法です。
糊の強度はそこまで強くないので、本文用紙を1枚ずつ剥がすことができます。
メモパッドやレポート用紙など、剥がして使う用途の作品に適しています。

今回はそんな「天のり製本」について詳しくご紹介します!


仕上がりサイズ

様々なご希望サイズにお応えするため、特に定型サイズは設けていません。
SS・S・M・Lの4つの規格をご用意していますので、
ご希望の仕上がりサイズがどれに該当するかで受付サイズが決まります。

▼ Check Point
受付最小サイズは80×80mmですが、
ご希望があればさらに小さいサイズもお受けすることができます。
ただしズレが生じやすくなるなど印刷・断裁・製本加工の精度が下がるため、
その旨ご理解いただいた上での受付となります。
ご希望の場合は事前にご相談ください。(→天のり製本お見積りフォーム


本文の枚数

天のり製本の本文ページは、基本的に全ページ同じものを重ねて綴じます。
デザインが1つあればご注文いただくことができるので、
複数ページの原稿作成や面付作業も不要です。
ハードルが高そうな製本注文の中でも一番気軽にご注文いただけます!

本文枚数は、最少20枚~最多500枚まで綴じることができます。
用紙はペラ紙または中厚紙からご選択いただけます。
枚数の違いによる料金の比較もしてみましたので、ご参考にどうぞ!
なお厚みは使用する用紙によって変動します。
(参考:レトロ印刷で扱っている紙の厚さ一覧表


最少ロットは50冊~

天のり製本の最少ロットは50冊です。
50冊から10冊単位でご注文いただけます。
50冊は多い~という方は、50冊以下でも受付可能ですが、
料金は50冊と同額となりますのでご了承ください。


表紙の有無

天のり製本は本文の一番上に表紙を付けることができます。
表紙もペラ紙中厚紙からお選びください。
対応している用紙であればツヤプリ印刷も可能です。 

ただ表紙を付けるだけだと、剥がしたら元には戻らないので、
オプションのクロス巻きを付けることをおすすめします。
クロス巻きをすると表紙が一番下の台紙と固定されるので、
本文を剥がしても表紙は最後まで残ります。

表紙と本文は印刷仕様を変えられるので、異なる色・厚みの用紙にしたり、
表紙だけ多色印刷で豪華にしたりと、是非こだわってください!

Check Point
クロス巻きをする場合、表紙または本文1枚目の上部10mmほどが隠れます。
原稿作成の際は、10mm部分を空白にしておくか、
隠れても問題のないデザインにしてください。
また、ツヤプリ印刷の上にクロス巻きはできません。
クロスが巻かれる部分はツヤプリ印刷がないようにしてください。

Check Point
本文の用紙にレトロ紙を選んだ場合、クロス巻き加工をする際に
糊が紙に浸透してしまい、他の用紙と比べて綺麗に剥がれにくくなります。
クロス巻きご希望の場合は、レトロ紙以外がオススメです。
(クロス巻きナシであれば、レトロ紙でも問題なくはがすことができます。)


クロス巻きのカラーバリエーション

クロス巻きは全13色からお選びいただけます。(色が増えました!)
マーブルはレトロでマットな風合い、
他の12色は絹目仕様で強度&高級感があります。
インクと色を合わせてみたり、クロスだけポップにしてみたり、
デザインのアクセントになるので色選びもお楽しみください!

Check Point
クロス巻きは本文が厚すぎると巻けない可能性があります。
可否はご希望枚数とご選択いただく用紙の厚みによって変わりますので、
枚数が多い場合は一度お問い合わせください。(目安:200枚以上)


天のり製本の納期

天のり製本の納期は、印刷の仕様(色数・ツヤプリの有無)で変動します。
ご希望の印刷仕様の納期(ペラ紙印刷の通常納期)+天のり製本加工納期3日、
さらに複数デザインの場合は丁合納期+1日必要です。

例えば、表紙なし、本文色数1/0、デザイン1種という
一番シンプルな仕様の場合、ご注文受付日から4日後仕上げです。
ただし、土日祝日は製本加工不可のため納期に含まれませんのでご注意ください。

印刷納期は本文と表紙のうち、長い方の納期が適用されます。
部数で納期は変わりません。(ただし大量のご注文時を除く)


天のり製本の活用方法

天のり製本というと、メモパッドのイメージが強いですが、
1枚ずつ剥がせる特性を活かして、オリジナルの便利グッズも作れちゃいます。

例えば、飲食店で使用するお会計伝票。
1冊にまとまるのでバラバラ散らばらず、
もちろん内容はお店のメニュー仕様に使いやすくカスタマイズ。
わら半紙やクラフト紙など味のある用紙を使うとお店の雰囲気を損なわず、
シンプルな1色刷りでもステキな伝票ができあがりそうです。 

そのほか、イベントのチケットだったり、料理や手芸のレシピ用だったりと
アイデア次第でお仕事や趣味がより楽しくスムーズになるかもしれません!


複数デザインを綴じたい

メモのデザインを2種類にしたいな…
そんなリクエストにお応えして、複数デザインの受付を始めました!
本文50枚のうち、A柄を25枚、B柄を25枚仕上げの二層仕上げや
A柄10枚、B柄10枚、A柄10枚、B柄10枚、と10枚ずつ交互に四層仕上げなど
ご希望に合わせて綴じます!

デザインはもちろん、用紙やインクもそれぞれ変えることができるので、
シマシマの断面にしてもカワイイかも。
自由度がUPしているので、ぜひ仕様でも遊んでください!


台紙も変更可能

天のり製本には、必ず一番下に厚紙の台紙が付きます。
特に指定がなければ、標準台紙(グレーの厚紙)が付きますが
オプションで台紙の厚紙を変更することができます。

レトロ印刷で取り扱っている厚紙でしたら全て選べますので、
本文用紙やインク色に合わせて変えても楽しいです。
(ただし台紙への印刷は不可となります。)

さらに穴あけ加工などのオプションも追加することができますので、
ご希望の場合はお問い合わせください。


天のり製本のサンプルあります

天のり製本気になるけど、実際どんな感じに仕上がるのか不安…
そんなときは、仕上がりサンプルとしてもご活用いただける、
レトロ印刷の「オリジナルメモ帳(インクボトル)」がオススメです!
本文100枚に、表紙+クロス巻き仕様、しかも表紙にはツヤプリ印刷も。
ぜひ実物を見て、めくって、剥がして、使い心地を確認してみてくださいね。


注文カンタン、セット商品もあります

仕様が自由すぎて逆に迷ってしまう…そんな場合は、
デザインとインクだけ決めればOKなセット商品もご用意しています!
価格も固定なので、お見積りの必要なくご検討いただけます。
「メモ帳セット」「レターパッドセット」「レポート用紙セット」
3パターンありますので、ここからまずトライしてみるのもオススメです!

さらに自由度のUPした天のり製本、ぜひ素敵な紙雑貨制作にお役立てください!

※上記作例の一部に野ばら社さんの図案をお借りしました。

レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版印刷機)での印刷を専門とする印刷所です。『印刷のタネ』ではレトロ印刷の入稿のコツや使い方を、『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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