漫画を描いてレトロ印刷で製本したい!
そんな時、仕上がりで気になるのはトーンのモアレや効果割れなどではないでしょうか?
今回はCLIP STUDIOでの漫画用効果をレトロ印刷できれいに印刷する方法をご紹介します!
漫画を描く際によく使われるのが「漫画用効果」
ほわきらやかけあみ等、色々な種類がありますよね。
ですが、これらの中でグラデーションの表現が入っていると、
いざ仕上がりを見てみたらパキっと割れていてきれいな仕上がりじゃない!と思われた方もいらっしゃるかも・・・
そこで、そんなことが今後起きないよう、きれいな仕上がりにできるよう、
こちらの記事を参考にしていただければ幸いです!
* 必ず参考例と同じような仕上がりになるとは限りません。
* 試し刷りで一度仕上がりを確認して頂きますようお願いいたします。
様々な書き出し方法での仕上がりの比較
こちらが今回比較するための元データです。
グレースケールデータでの作成、濃淡差のある薄ベタあり、効果部分はグラデーションが使用されています。
*今回イラストで使用している漫画用効果はCLIP STUDIOに初期素材として入っている『まるほわ』を使用しています。
グレースケール化して書き出し
グラデーション再現:△
こちらが実際に印刷した仕上がりです。まるほわ部分にご注目。
レトロ印刷(リソグラフ)での印刷では、濃度の薄い部分は網点となって印刷されます。そのため、データ上で見るような滑らかなグラデーションではなく、印刷後はただの丸になってしまいました・・・
RGB化して書き出し
グラデーション再現:△
今度はRGB化して書き出した場合。
基本的にはグレースケール化(モノクロ)でのご入稿をお願いしていますが、
間違えてRGB化して書き出しを行ってしまうとこのような仕上がりになります。
元々グレースケールでデータを作成しているので、先程上げた仕上がりとはあまり変わらず、まるほわも同様に綺麗なグラデーションは出ませんでした。
2階調化して書き出し
グラデーション再現:〇 ※トーン化
今度はグレースケールデータを全体的に2階調化で書き出しました。
2階調化するとK100%以下の部分はトーン化されるため、薄ベタ部分は全てトーンへ変換されています。
この場合、まるほわは綺麗にグラデーションが出ることが分かりました!
(今回のトーン化は線数60線での書き出しです)
CLIP STUDIO自体は様々な素材が配布されていますので、
このようなグラデーションを含む素材等は、2階調化用に作成されているものを使用すると綺麗に仕上がるようです。
書き出し方法の応用
「他の部分は薄ベタで濃淡差を付けた原稿を作りたい!」
という場合は、効果部分のみトーン化処理をして、全体はグレースケール化にて
書き出しをするのが良いかもしれません!
様々な書き出し方法での例を出してみましたがいかがだったでしょうか?
せっかく大変な思いをして作ったデータ、綺麗に仕上げたいですよね・・・
この記事を参考にして、思い通りの仕上がりにできるお手伝いが出来ていれば幸いです!
気になる方は「試し刷り」を活用してみてくださいね!
関連リンク
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