
この時期、プレセントでお悩みの方も多いのではないでしょうか。家族やお子様、たいせつな人を思い浮かべながら選んだプレゼント。せっかくなら贈り物を包むラッピングにもこだわってみませんか?
絵が苦手というかたにもぜひチャレンジしていただきたい内容です! SURIMACCAやレトロ印刷を活用して、プレゼントを開けるわくわく感を演出できるアイディアを紹介します!
まずは原稿づくり

特別感を演出するラッピングということで、今回は本物の植物をつかって原稿をつくってみたいと思います。葉っぱや枝などにローラーでインクをのせて紙に転写する方法をつかえば、リアルな植物を表現することができます。
もちろん植物以外にも厚めの紙を好きな形に切り抜いたり、紐やリボン、レースなどのテクスチャーのある布を素材にすることもできます。
用意するものはこちら
・SURIMACCAインク ブラック
・植物
・版画用のローラー : 画材屋さんで購入可能
・白い紙 : コピー用紙が相性◎
・新聞紙
・ばれん : もしあればでOK!
まずはプリントしたい植物を選びます。平らで凹凸の少ない葉っぱなどが使いやすいです。枯れ葉は作業中にバラバラになるので避けましょう。
シルクスクリーンとリソグラフの原稿はモノクロでつくる必要があるため、インクはSURIMACCAインクのブラックを使用します。水性なのでお手入れが楽な上、乾きにくいので一般の版画用インクよりものびのび作業できます。

ローラーでインクを均一にのばしてから、植物の上を転がします。


ローラーでインクをのせたら、インクのついた面が下になるように植物を裏返してコピー用紙に置きます。位置がずれるとプリントもブレてしまうので植物を置くときは一気に紙に密着させるのがポイント!
つづいて植物の上に新聞紙をのせ、ばれんでプレスします。ばれんがなければ手などをつかってプレスしましょう。このときも植物がズレないように慎重に。


プレスが完了したら上にのせた新聞紙を取り外して、そーっと植物を持ち上げます。
プリントの完成です!細かい葉脈などもうまく転写できました!かすれやにじみも味があっていいですね。

いろんな植物を転写してみました~!

コピー用紙をスキャンして補正とレイアウトをします。グレーの部分は網点になって製版されるので、シルクスクリーンでプリントする際は特に白と黒の差をはっきりつけたほうがパッキリ仕上がります。
Photoshopがあれば「レベル補正」で黒いところはより黒く、白いところはより白くして白黒のコントラストをつけます。
今回はM版2つに合計11個の植物を配置してみました。
複数レイアウトするときは、スキージーで刷りやすいように、絵柄同士は数センチ離すのがポイント!


植物でどんなプリントができあがったのか、いよいよラッピングの例を紹介していきたいと思います!
刷ったら結ぶだけ巾着袋

ラッピングに自信がない…という方には巾着袋がおすすめ!ワンポイントでオリジナルのイラストやメッセージをプリントし、ギフトを入れるだけで完成できちゃう優れものです。
今回は新素材のラッピング巾着(M)ナチュラルに、インクはゴールド・カッパー・Moriの3色で絵柄を重ねてプリントしてみました。

プリントする際には、素材の内側に厚紙や木の板など台紙を入れて、インクが裏移りするのを防ぎましょう。また、巾着類は口部分をきゅっと絞って使うので、プリントの位置はすこし下のほうが図案が綺麗に見えます。
複数図柄をレイアウトした版で刷るときは、オモテのざらざら面にマスキングテープを貼って、刷りたくない箇所を防ぎましょう。 繰り返し刷る場合は、必ず刷ったインクをしっかり乾かしてから、次のプリントにうつるように!

ラインナップ豊富な巾着を並べてみました。
お菓子やテープなどのプチギフトには「ミニ巾着」、立体的なものにはマチつきでコロンとした形が特徴的な「マロントート」、セーターや画集などかさばるものには「特大巾着」など、カラーや素材のバリエーションのみならずサイズ展開もたくさんあるので、どんなギフトでもあうものをみつけることができますよ!

今回ご紹介した「ラッピング巾着」は袋の口をリボンで結べる仕様なので、これ一枚でギフト感が出ます。本当に刷って結ぶだけ!薄手の生地で段差もないので、初めてシルクスクリーンでプリントするという方にも安心です。
▼ラッピング巾着について詳しくはこちら
こだわりのテキスタイル

小さな面積では物足りないという方には、バンダナやハンカチに思いの丈を刷って、風呂敷のようにプレゼントを包んでみるのはいかがでしょうか!海外でもサステイナブルなラッピングとして「Furoshiki」が注目されているのだとか。ラッピングとしての役目が終わったあとには、バンダナやハンカチ・お弁当包みとしての第二の人生があるっていうのもうれしいですよね! 作りがいがあります◎

小さな版でも、繰り返しプリントすれば総柄のテキスタイルをつくることができます。今回は11種の植物を回転したりインクを変えたりして刷りました。薄くてインクが裏移りしやすいので、こちらも必ず台紙など敷いて作業して下さい。

お好みで植物やメッセージカードなどの小物をアクセントに添えれば、一気に華やかさをプラスできますよ!ちなみに今回転写用に使った葉っぱや枝に銀色のスプレーをかけて添えてみました。
▼バンダナの刷り方についてはこちらの記事も参考に
オリジナルの紙もので
紙へのプリントならシルクスクリーンはもちろんレトロ印刷でも注文できます。お気軽にオリジナルのラッピングペーパーやメッセージカードを印刷できますよ!
植物のスキャンデータを使ってA3サイズのラッピングペーパーをつくってみたいと思います。今回は2色刷りで、金と緑のインクで印刷します。


薄手のペラ紙の最大印刷可能サイズは「A3フチあり」規格になります(印刷可能範囲:287×410mm)上下左右に5mmのフチがつく仕様です。こちらは最小ロットが10枚!インクを変えたり紙を変えたり、気軽にいろいろ試せるのはうれしいですね。

ラッピング用となると注意したいのはベタ面。高濃度のベタ面があるとインクの色落ちが激しくなるので、気になる場合は濃度や面積を調整しましょう。特に金インクと蛍光インクは他のインクよりも色落ちしやすいので注意です。
また、紙が厚いとプレゼントによっては包みづらく感じる可能性があるので紙はぺら紙が無難かと思われます。

最後にリボンや麻紐でくるんでみました。
ギフトタグやメッセージカードも添えてみるのも◎
しっかりめの紙なら厚紙印刷で注文しましょう。角丸や角落としをプラスしたり、穴あけ加工を追加してお気に入りのリボンや紐を通してプレゼントにぶら下げるのもすてきですね!
■仕様
サイズ: フチありA3
紙:ハトロン紙/ポッポ紙 2/0 (オモテ2色/ウラ0色)
インク:金・緑
枚数 | 価格 |
10枚 | ¥¥1,809+金インク¥1,122 |
納期 | 翌日発送 |
くわしくこちら:レトロ印刷のウェブサイトでご確認を~
まとめ

植物を転写した原稿をつかって、シルクスクリーンでは巾着とバンダナのプリント、レトロ印刷ではラッピングペーパーを制作してみました。
オリジナルプリントでラッピングというとなんだかハードルが高そうですが、おうちで簡単にシルクスクリーンを楽しめるSURIMACCAやレトロ印刷のサービスを活用すれば、誰でも簡単に楽しむことができます!JAMではシルクスクリーン用の道具はもちろん、刷る素材もたくさんご用意しているのでぜひチェックしてみてください。
渡す瞬間はもちろん、相手にどうしたら喜んでもらえるかな~とアイディアを練っている時間も楽しみのひとつだったりしますよね。みなさんも心のこもったラッピングでぜひわくわくした時間を演出してみてください!
今回使ったもの

SURIMACCAセット
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SURIMACCAインク
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ラッピング巾着(M)
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バンダナ
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レトロ印刷は、リソグラフ(デジタル孔版印刷機)での印刷を専門とする印刷所です。『印刷のタネ』ではレトロ印刷の入稿のコツや使い方を、『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。
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