シルクスクリーンでも、写真はプリントできる!と何度かご紹介してきました。
モノクロ写真はもちろん、フルカラーだってプリントできちゃう。

今回は写真データの作り方をご紹介します。

まずは1色プリント編!

1色プリントは簡単で、要はモノクロ写真であればOKです。
ですが、ただモノクロにするだけだと、「あれ、なんかちがう…」となりがち。

もっと刷りやすく、写真イメージに近い刷り上りにするための
データの作り方虎の巻!(1色プリント編)です!!

①写真データを用意する

データ作りにはPhotoshopを利用します。
写真データをPhotoshopで開きましょう。

②グレースケール化

上部メニューバーの[イメージ]→[モード]→[グレースケール]
この手順で先ほどのカラー写真がグレースケール化され、モノクロ写真になります。

③レベル補正をする

上部メニューバーの[イメージ]→[色調補正]→[レベル補正]
レベル補正とは画像のコントラストを調整できる機能です。

[レベル補正]のウィンドウでコントラストを調整しましょう。
シルクスクリーンで写真を製版する際、K100%(真っ黒)以外の箇所には網点(ドット)がかかるので、コントラストの濃淡差がつぶれやすいです。そのため、コントラストを強めにしておきます。

[レベル補正]のウィンドウの3つ▲をうごかすことで調整できます。
基本的には黒い▲を内側に、白い△を内側に寄せることでコントラストが強くなります。

調整前と調整後を比較してみましょう。

微妙な違いですが、濃いところはより濃く、薄いところはより薄くなっています。
この手間が大事です!

④サイズを調整する

上部メニューバーの[イメージ]→[画像解像度]

このウィンドウで実際にプリントしたいサイズに調整します。
①[再サンプル]に✓をいれる→[解像度:300]にする
②[鎖マーク]がつながっていることを確認
→[幅・高さ(mm)]希望のサイズを入力
※単位に注意です![px]や[point]になっているとサイズが狂います!
③[OK]

これで画像サイズがプリントしたい希望のサイズになりました。

このままでも製版はすることはできますが、製版時に機械が自動で網点(ドット)をかけるため、仕上りが機械任せになってしまい「あれ、思ってたんと違う…」となりがちです。

イメージに近づけるため、もうすこしこだわっていきましょう!

⑤網点をかける

先ほどもお伝えした通り、製版の際、K100%以外の箇所には網点(ドット)がかかるので、写真の中の空の部分の薄いグレーの箇所やその他の濃淡はドットの密度で再現されます。

製版機の自動変換では写真やプリントサイズによってはドットが粗すぎて何の写真かわからなくなってしまった…!なんてことがあるので、こちらで網点を設定した方がベターです◎

網点加工はかならずプリントしたいサイズに調整してから行いましょう!

上部メニューバーの[イメージ]→[モード]→[モノクロ2階調]

[モノクロ2階調] のウィンドウから[ハーフトーンスクリーン]を選びます。
※出力の数値はそのままでOK

[線数][角度][網点形状]をそれぞれえらびます。

●[線数]について
線数とは1インチあたりに並ぶ網点ののことで、印刷物の精度(きめ細かさ)を示します。要はドットの粗さです。
数値が小さいほど、ドットが粗く一つ一つの丸が視認しやすいです。数値が大きいほどドットが細かく、元の写真データに近い見え方になります。

[角度]45度 [網点形状]円 [各サイズ]60×60mm

ただし、線数が大きいということはドットが細かくなるということなので、プリントする難易度は上がります。
刷りやすさと写真の再現性のバランスを考えると、おすすめは40~60線です。
どのような図案かによっても変わるので、色んな数値を試してみて、これだ!思う数値を見つけてくださいね。

●[角度]について
角度とはドットが並ぶ方向です。

[角度]45度

[角度]90度

45度はドットの丸がななめに整列していますが、90度はまっすぐ整列しています。
こちらもお好みの数値を入力してくださいね!

●[網点形状] について
いままでさんざん、網点はドットになります!とお伝えしていましたが、実はドットだけではありません。[網点形状]で色々選べます。

[網点形状]円(40線/45度)

[網点形状]ライン (40線 / 45度)

おすすめは円ですが、他の形状も面白い仕上がりになるので、ためしてみてください!

⑥グレースケールに戻す

最後はモノクロ2階調になっているデータをグレースケールに戻します。

最初の手順と同じように [イメージ]→[モード]→[グレースケール] でOK。

データ完成です!

調整後のデータ
刷ってみるとこんな感じ

後はこのデータを[psd.]や[jpg.]などで保存したら完成です!
データをご入稿してください◎

シンプルな1色の写真プリントでも、こだわってみれば奥が深いです。
みなさんもいろいろと実験してみてくださいね!

写真プリントについてはこちらの記事も要チェックです!

SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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