JAM×ターナー色彩の共同開発で生まれた、シルクスクリーン用水性インク「SURIMACCAインク」
他のインクと混ぜても使える優れものですがインクの性質上、濃い色の素材への印刷は色が沈んでしまいます。透過性が高いネオン系インクは特に沈んでしまう、なんてことも。

通常のネオンピンク
闇に落ちてしまったネオンピンク

しかし濃い色の素材に印刷したい!そんな時におすすめなのがKOTTERIホワイトとの2色刷り。下地にKOTTERIホワイトを刷ればあら不思議!綺麗に印刷が現れるって寸法です。
そんなうまいことがあるのかい?ということで透過性が高いネオンピンクを使って実験してみました。

ホワイトの原稿は「大きめ」がポイント

今回はデータでつくったシマウマを印刷します。ネオンピンク(線画)とKOTTERIホワイト(ベタ)の2つの製版データです。

※KOTTERIホワイトは通常インクよりも粘度が高いため、ご注文の際は「70メッシュ(クリーナー有)」の製版をお選びください。
製版の選び方についてはこちら

ネオンピンクのデータ(線画)
KOTTERIホワイトのデータ(ベタ)

ここでの原稿作りのポイントは、印刷時の「ズレ」を想定して下地のKOTTERIホワイトの製版データを少し「大きめ」に作ることです。
(我、シルクスクリーンの達人なり!の方はトリムマーク/トンボを用意してしっかり合わせてもSUPER GOOD)

ベタ部分を分かりやすく色をつけてみました。(データはK100%で作ってくださいね)
この文章を書いている現在、シマウマを印刷し終わっているのですが正直もう少し大きくベタ面をつくっておけばなぁと思ったのはナイショのお話。

データができれば早速印刷開始。ひとまず下地なしverも見ておきましょう。

え…私のシマウマ、闇にまぎれてスギ…

KOTTERIホワイト・マジック!

それでは気を取り直してKOTTERIホワイトの下地を印刷します。今回は黒い紙に印刷してました。
紙へ印刷する時のポイントは、紙が版にくっつくのを防ぐためにフレームを上げる時に紙をしっかり押さえるか、作業台に軽くスプレーのりをふって固定しておくのが◎
もちろんマスキングテープで固定するのも良いのですが、使用するものによっては紙がテープと一緒にめくれてしまうことも…
軽めにはるか、あらかじめ粘着力を少し落としておくのがGOOD

そんなこんなで綺麗な下地が刷れました。KOTTERIホワイトインクを使用する時のコツは通常のSURIMACCAインクで刷るときよりインクをたっぷりのせること、スキージーの角度は少し寝かせ気味にすること、やさしく2度刷りすることです。
今回も上記を意識してたっぷり・寝かせて・2度刷りしています。
※詳しいKOTTERIホワイトの刷り方のコツはこちら

この上からさきほどのネオンピンクのシマウマを刷ってみます。

あんなに闇にまぎれていたシマウマがよく見えます!KOTTERIホワイト・マジック!
しかしやっぱり下地にしっかりネオンピンクの版を合わせるのがむずかしかったのでKOTTERIホワイトの製版原稿は「大きめ」がおすすめです。
しかし下地とのズレ具合も味があってかわいい

【番外編】インクの「沈み」をたのしむ

ここからは番外編です。インクが沈むといった特徴もたのしみのひとつ。
沈みを生かした原稿でSURIMACCAインクで遊ぶのもひとしおです。
下地はこんなカタチを作ってみました。さてさてどんな仕上がりになるのかしら
(番外編はせっかくなのでインクをラムネに変えてみました。)

まずは丸型。スポットライトがシマウマに!
ハッキリ見せるところと、沈みでうっすら見えているところのバランスが楽しい◎
SURIMACCAインクはインク同士でまぜることができるので、KOTTERIホワイトに他のインクを混ぜればカラフルなライトの表現もできそうです。

次は縞模様。なんだかだまし絵風になりました!まだまだ沈みを生かした色んな遊び方ができそうです。みなさんもぜひオモシロ表現が思いついたらSNSなどで教えてくださいね。

まとめ

・沈むインクはKOTTERIホワイトを下地にするとよく見える
・下地用のKOTTERIホワイト製版原稿は「大きめ」につくる
・KOTTERIホワイトを使用する時の製版は「70メッシュ(クリーナー有)
・KOTTERIホワイトは刷り方を意識する(コツはこちら

KOTTERIホワイトに他のインクを混ぜてオリジナルホワイトインクの色を下地にして遊んでみたり、あえて「沈み」を生かした原稿で遊んでみたり遊び方は無限大。
KOTTERIホワイトマジック、ぜひお試しあれ!

SURIMACCAインク KOTTERI(ホワイト)
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SURIMACCAインク
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

SURIMACCA
https://surimacca.com/
06-6485-7350(10:00~19:00)