今回はポリエステル100%の生地、更には黒地に刷った仕上りの実験です。
ドライTシャツとポロシャツの2種類を用意しました。
インクの発色やベタ面のムラなど、どういったことに注意が必要なのでしょうか?
さっそく刷ってみましょう~~!

1.ドライTシャツに印刷

まずはドライTシャツから。
ベタ面積が広いデザインを1色ずつ好きな位置に刷ってみました。
使用したインクは4種類。
ミント・TAIWAN・ネイビー・KOTTERIイエローです。
また、版は120メッシュ(KOTTERIイエローのみクリーナーあり)を使用しています。

全体的にぼんやりとした印象ですね。やはり黒地の影響を受けて色が沈みましたが、ベタ面のおかげかデザイン自体の視認性は思ったよりも悪くなさそうです。また、KOTTERIイエローの発色の良さはピカイチですね。別のインクと重なった部分は一段とはっきり発色しています。

自然乾燥で5日間放置しても、指で擦ると黄色の粉が付着しました…
KOTTERIシリーズは印刷後アイロンをあてしっかりと乾燥させてください。

またドライTシャツは伸縮性のある生地ですが、乾燥後に引っ張って伸ばしても印刷部分に目立ったひび割れは起こりませんでした。(印刷部分の伸縮性は若干落ちます)ムラも少し見当たりますが、生地が原因なのか私の技術不足なのか…!

2.ポロシャツに印刷

さてお次はポロシャツです。
抜き文字があるデザインをランダムに印刷しました。
使用したインクは6種類。
ラベンダー・ネオンピンク・パン
グリーン・オールドホワイト・シルバー
です。
こちらも版は70メッシュ(シルバーのみクリーナーあり)を使用しています。

仕上がりはいかがでしょう。
あちゃ~ポロシャツの生地がボコボコしているので白抜きの文字が潰れてしまいました。あるいは視認性が悪いだけかも?
いずれにしても、文字をもう少し大きくするべきでしたね。

発色はどうでしょうか。
ラベンダー・オールドホワイト・シルバーあたりは発色しています。通常色は印刷する素材の色に影響を受けます。残りの3色も見えないことはないですが、比べると視認性に欠けますね。
インクの色のまま発色させたい場合、KOTTERIシリーズまたはラメ入りのインクが推奨です。

ちなみに同じ版で紙に印刷するとこんな感じ。素材によって白抜き文字の見え方が変わりますね。

3.まとめ

●KOTTERIのカラーシリーズは乾燥速度が遅いため、アイロンでしっかり乾燥させる。
●白抜き文字はインクの発色と生地の滑らかさによっては「見えないor潰れる」ので、大きさに注意する。
●SURIMACCAインク通常色は印刷する素材の色に影響を受けるため、黒地にほとんど発色しない場合がある。

以上が今回の重要ポイントです。
皆さんのスリマッカライフの参考になれば幸いです~。ほなまた~!

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