こんにちは~!
今週も面白い実験をしていきますよ~!


シルクスクリーン印刷ではおなじみの「SURIMACCAインク」。
これまでにもいろんな使い方を紹介してきました。
今回の主役はラメインク!このラボでは発色の良い”ラメインク”を使って、
カラーインクを濃い色の生地にのせていく方法を紹介します。

このインクの性質上、濃い地への印刷は色が沈んでしまいます。
隠蔽性の高いゴールド・シルバー・カッパーを
カラーインクに混ぜて印刷するとどうなるのか…?
いざ、実験っ!!!

SURIMACCAインクの性質

「SURIMACCAインク」のカラーバリエーションは現在29色。
このインクは水性のシルクスクリーン用インクです。
「紙・綿・ポリエステル・木材」とさまざまな素材に定着する優れものですが、
生地に馴染む性質を持っているので、濃い地への印刷は色が沈んでしまいます。


カラーインク単色の発色
 例えば、透過性の高いネオンピンク単体の印刷見本を見てみましょう。

ネオンピンク
白地に印刷した見本
黒地に印刷した見本
!?? ネオンとは…

透明度の高いインクだと、白地に刷ったものと比べてこんなにも色が沈むのね…
しかしこれはこれで生地が透けて、混色では出せないかわいい色味ですね◎


ラメインク単色の発色
 次はラメインク単色で印刷した見本を見てみましょう~

ゴールド
白地に印刷した見本
黒地に印刷した見本
シルバー
白地に印刷した見本
黒地に印刷した見本
カッパー
白地に印刷した見本
黒地に印刷した見本

ネオンピンク単色の見本に比べると、黒地にもパキッとキレイにのってますね!
同じSURIMACCAインクの中でもラメインクは隠蔽性が高いので、
印刷する素材の色味を選びません。

どんな色の生地に刷っても比較的はっきり発色するので、
濃い地の布や紙・デニムなどへの印刷にも向いています〇


ラメインク単体であそぶラボはこちら

混ぜて刷るとどうなる?

混色もできるSURIMACCAインク。
ラメインクは”隠蔽性が高い”と記載しましたが、
隠蔽性(いんぺいせい)とは【より覆い隠す性質】のことです。
この隠蔽性が高いインクは、単独で用いた場合に生地の色などが透けることなく、
きれいな発色で仕上がります。
ということは!カラーインクとラメインクを混ぜて使うと、
カラーを濃い生地にも発色良く印刷できるかも!?


~~実験開始!~~

【実験に使うもの】
・SURIMACCAインク ネオンピンク
・SURIMACCAインク ゴールド/シルバー/カッパー
・トートバッグ ブラック

【実験内容】
■カラーインクとラメインクを混ぜていきます~↓


■混ぜたものがこちら↓

ゴールド×ネオンピンク
シルバー×ネオンピンク
カッパー×ネオンピンク

比較のため割合を変えて混色し、3項目で計9種類のまぜインクができました〇
それぞれのラメインク「1」に対してネオンピンクの割合を「1~3」と増やし
どの割合が一番「ネオンピンクの元の色味を残して黒地に発色するか」を考察!


■それでは混色したものを、黒地のトートバッグに刷っていきましょう~!

1:1で刷った場合

①ゴールド×ネオンピンク
②シルバー×ネオンピンク

③カッパー×ネオンピンク

1:2で刷った場合

④ゴールド×ネオンピンク
⑤シルバー×ネオンピンク
⑥カッパー×ネオンピンク

1:3で刷った場合

⑦ゴールド×ネオンピンク
⑧シルバー×ネオンピンク
⑨カッパー×ネオンピンク

【実験結果】
シルバー×ネオンピンク「1:3」で混色して印刷すると、
単色で印刷するより黒地に発色良く刷れる!!!!!

ネオンとは!?のやつ

 

発色が良くなったネオンピンク

【考察】
この記事の最初に紹介したネオンピンク単色で印刷した見本に比べて、
発色がとっても良くなりました~!👀ええ感じやないか~
今回は比較のためゴールド/シルバー/カッパーを混色しましたが、
ネオンピンクは、シルバーとの相性がめちゃくちゃ良かったです◎
ゴールド、カッパーにはピンク感が吸収されてしまいました!

1:1で刷った場合は全体的にラメ感のほうが強くなりました。
同じ割合だと色味よりも隠蔽性の強いラメが勝ってしまうようです。
1:2で刷った場合はネオンピンクの色味が弱まりました。
刷る力や回数によっても変わりそう…
1:3で刷った場合は隠蔽性を保ちつつ、色味が活かされました…!
この割合よりのせたいインクの量を増やすと上手く発色しなさそうです。

メリット:水性インク同士の混色なので、版を洗って流用できる!
デメリット:インクを混色する手間がかかる…根気があればできる!
※作業場で混色したり実験するのはウェルカムですよ☆

まとめ

・透過性の高いインクを黒地に印刷する場合、ラメインクを混色すると刷り上がりの発色が良くなる!
・油性インクを使用せずに、ラメを使用して水性インクのみでも黒地に刷れる

SURIMACCAインクはとっても扱いやすいインクなので、
皆さんもぜひ、お店でいろんな印刷実験してみてくださいね!

今回実験で使ったもの

SURIMACCAインク ゴールド
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SURIMACCAインク シルバー
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SURIMACCAインク カッパー
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SURIMACCAインク ネオンピンク
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A4ペラトート ブラック
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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

SURIMACCA
https://surimacca.com/
06-6485-7350(10:00~19:00)